2015年に電動バイクとしてのスーパーカブのコンセプトが出ていたホンダ。
2020年まで5年の歳月を経て、いよいよ現実的になってきたという話が聞こえてきました。
根拠としては、米国特許商標庁の特許出願が確認できていることがあげられます。
電動スーパーカブがどういうものなのか、早速見ていきましょう。
ついに電動スーパーカブが登場間近
この特許は、2016年にさかのぼって出願されたものの、正式に公開されたのは2020年7月23日です。
この特許の中に含まれる図面を見ると気づくのは、エンジンが格納されるはずのところには四角い箱があります。
これは、電動スーパーカブの動力源となるバッテリーケースの構造のためのものです。
図面を見る限り、バッテリーはフレームの一番低い位置に搭載されていることからも、電動バイクでは標準的な配置ですね。
つまり、このスーパーカブは電動バイクという位置づけであることが構造から見て取ることができます。
特許の詳細説明には電動バイクと明記されている
特許の詳細説明を見てみると、「BATTERY CASE STRUCTURE FOR ELECTRIC-POWERED VEHICLES, AND ELECTRIC-POWERED VEHICLE」と明記されています。
簡単に翻訳すると、「充電可能なバッテリーを電源とする電気自動車のバッテリーケース構造」ということになり、このスーパーカブは紛れもなく電動バイクなんだ!ということがわかります。
バッテリーは取り外しが可能な構造になっていて、専用のクレードルに設置されています。
ケースを外すと傾けられるようになり、バイクから外してかんたんに充電することができます。
バイクでは、シートを外すとその下にバッテリーが収納されている構造が多いですが、さすが電動バイクですね。
シートを外さなくてもバッテリーが取り外せるようにアップデートされています。
バッテリーの重さを利用して、所定のクレードル内の位置にスライドさせることができ、バッテリーの裏側にある小さなスライダーがバッテリーを確実に接続してくれるようになっています。
電動スーパーカブの発売日・価格・詳細スペック
これらの情報はまだわかっていません。
特許については、必ず電動スーパーカブが実際に生産され、発売されることを確約するものではありませんが、こうやってオフィシャルに出てくるところまできていますので、ホンダとしては開発に取り組んでいることは間違いありません。
この記事では、電動スーパーカブという名称で呼んできましたが、名前もきっとスペシャルなものになるでしょうね。
ePowerCub(イーパワーカブ)とか、サイレントカブだとか、そういった名前になるのでしょうか。期待です。
参照:https://www.freepatentsonline.com/20200231049.pdf