ヤマハが11kW(125cc相当)の電動スクーターE01という名で商標登録を出願したことが判明しました。
「E」という文字のシリーズであることから、ヤマハ初の本格的な電動バイクやスクーターが登場するのではないかという憶測を呼んでいました。
今回、E01を示す特許が発見され、ヤマハがスクーターの形で発売するゼロエミッションモデルであることが確認されました。
どんなバイクか、早速見ていきましょう!
125cc相当の電動スクーターE01がいよいよ登場か
E01は、ヤマハにとって初めてのビッグエンジンに相当する電動パワープラントで、その出力は11kW(約14.9PS)です。
ヤマハが電動バイクで市場にアピールしようとしているのはスクーターです。
E01は14.9PS相当のモーターはR125やMT-125(15PS)などの125クラスのバイクに匹敵する出力であることがわかります。
比較対象として、最近発表されたばかりのHusqvarna(ハスクバーナ) Vektorr(ベクトル)は4kW(約5.5PS)で、11kWバージョンは新しいE-Pilenモーターサイクル用に確保されています。
今回の特許画像を見ると、フロントのデザインが少し変更されており、R1にちなんでサンケンのヘッドライトが採用されています。
面白い、E01の充電ポートがノーズ部分に配置されていることです。これは、重量配分に影響を与えず、実用性を確保するためのパッケージを確保するためにヤマハが努力をして開発したことを示しています。
大きなヘッドランプのように見える部分は、充電ソケットにアクセスできる開口部のハッチで、電気自動車で一般的になっているソケットをノーズに配置することによって、急速充電ステーションに正面から駐車して簡単に充電することができます。
LEDマーカーライトが開口部を囲んでいることから、E01に電源プラグを差し込んで充電開始したときに、離れた場所からからでもバイクの充電状態を視覚的に見てわかるようになっているものだと推測できます。
コンセプトモデルE01の外観をさらに製品化に向けて変更したのがフェンダーです。
フロントフェンダーは、コンセプトバイクのようにフォークを隠すのではなく、従来のフォークが見えるようになっており、リアフェンダーは、奇妙なシャークフィンをなくして、より実用的なナンバープレートブラケットとライトに変更されています。
特許の図面には、法律で定められたサイドリフレクターが前後に装備されていることが示されており、また、テール周りに細いLEDストリップを配置した新しいデザインのリアランプも公開されています。
また、コンセプトモデルと同様にサイドスタンドとセンタースタンドが装備されていますが、特許明細書のデザインは、よりスタイリッシュなものになっています。
同様に、ミラーはコンセプトモデルよりもはるかに大きく、実用的なものとなっています。
また、スクリーンは背が高く、幅が広くなっていますが、ボディワークに溶け込むのではなく、ショーモデルのようにノーズの前方に取り付けられています。
E01の中央部には大型のバッテリーが搭載されているため、思ったほどの収納力はありません。
BMW C evolutionと同様に、バッテリーはライダーの足の間に縦に配置されており、E01はスクーターでありながら「ステップスルー」とは無縁の形状となっています。バッテリーはリチウムイオンで、ヤマハはホンダ、スズキ、カワサキと共同で二輪車用バッテリーパックの標準仕様を策定しているが、E01はバッテリーパックを取り外せない構造になっていると思われます。
E02の登場にも期待したい
2019年のコンセプトモデル発表時にはE01とE02という2モデルが登場しており、今回紹介したE01は125cc相当、E02は原付き50cc相当のモデルというコンセプトでした。
一足先にE01が実用化ということになるのでしょうか。
E02のリリース予定が入ってくると更に盛り上がりますね。情報が入ればお届けします。
発売日、価格
今回の特許公開とヤマハの商標出願のタイミングから、ヤマハは2021年末から2022年初頭にE01の市販モデルを発表する予定だと思われます。
価格は現時点ではまだ未定です。
あわせてよみたい
最後までお読みいただきありがとうございました。
参照:https://www.visordown.com/news/new-bikes/yamaha-e01-electric-scooter-patent-reveals-sporting-edge