大は小を兼ねるという言葉がありますが、大きいことが、必ずしも優れているとは言えないのが面白いところ。
世界中のバイクメーカーは、250cc以下の低排気量バイクを次々と発売する傾向にあります。
大型でエンジン出力の大きなハイパフォーマンスマシンは更に性能を高めている一方で、今回紹介するようなハーレーなどの大手メーカーとインドや中国のメーカーが手を組んで小型のバイクを開発するという流れもまた生まれています。
この記事では、ハーレーとヒーローモトコープの提携による新バイクの登場予測についてお伝えします。
大排気量のハーレーと小排気量のヒーローが中排気量を共同開発という新しい取り組み
2020年、ハーレーダビッドソンは、アジア市場での拡大に向けて、非常に興味深い2つのパートナーシップを結びました。
現時点では、中国のメーカーであるQJモーター社との提携によって、300ccのVツインエンジンを搭載したクルーザーを発売することはほぼ確実視されています。
更にはインドで、地元のバイクメーカーであるヒーローモトコープ社と提携し、インドでの事業運営を行っています。
この提携においては、インドにおけるすべてのハーレーダビッドソン車の輸入、流通、販売、メンテナンスを含む大型の契約となっていました。
今回、ハーレーダビッドソンとヒーローモトコープの提携事業に進展進展がありました。
ヒーローモトコープは、ハーレーダビッドソンとの合弁会社で、低・中排気量のクルーザーの新シリーズを開発するということです。
プレミアムモデルはハーレー・ダビッドソンのブランド、手頃な価格のモデルはヒーロー・モトコープのブランドで販売する予定であるという事がわかりました。
350cc以上で独壇場を築いているロイヤルエンフィールドの市場に風穴を開けにいく
ヒーロー・モトコープが中量級クルーザー・セグメントに参入することは、同じくインドのバイクメーカーであるロイヤル・エンフィールドとの間で熾烈な競争関係を生み出すことが予想されます。
このことから、世界最大のバイク市場インドでは大きなニュースになっています。
ロイヤルエンフィールドはメテオ350や世界的に評価の高い650ccシリーズで知られており、インドにおける300ccから700ccの排気量を持つ中量級バイクのセグメントで90%という圧倒的なシェアを誇っています。
そんな中、現地の業界関係者によるとヒーローモトコープは、ヒーローブランドおよびハーレーブランドで発売される500ccクラスのプラットフォームを開発し、参入するだろうと言われています。
ヒーローは225cc以上の排気量バイクラインナップが無い状況ですから、今までにない大きな排気量のバイクを、ハーレーの技術を借りて開発するという新しい取り組みとなるわけです。
ハーレーは先日、電動バイクをスピンアウト(別ブランドに切り出す)するというニュースを出したばかりで、注力する分野を絞っているようですから、インド市場で一体どんなバイクを出してくるのか非常に楽しみです。
詳細情報が入れば記事でお届けします。
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では、また次の記事で。
参照:https://www.rideapart.com/news/508210/harley-hero-partnership-small-cruisers/