Teams会議で、背景を隠してくれる仮想背景(バーチャル背景)は、カフェなどでのテレワークや自宅における在宅勤務が当たり前になった今、なくてはならない存在になりました。
今回、仮想背景を拡張するような機能「ビデオフィルター」が登場したため使い方をご紹介します。
早速みていきましょう。
- ビデオフィルターで、仮想背景に加えてフレームなどの装飾が可能
- Teams仮想背景の設定画面が拡張され、ビデオフィルターが選べるようになった
- その他のビデオエフェクトと、スタイル
- ちょっとひとこと
- 現役エンジニアが書くTeams活用のノウハウ
ビデオフィルターで、仮想背景に加えてフレームなどの装飾が可能
まずはビデオフィルターがどのようなものか見るのが最もわかりやすいのでご紹介です。緑の矢印で示したフレーム部分がビデオフィルターです。
マイクロソフトの公開情報としては、メッセージセンターで2023.1.7にMC495330という番号で通知がでていました。
タイトルは「Microsoft Teams: Video Filters in Teams Meetings」で、内容を要約すると次の通りです。
- ビデオフィルターはTeams会議で参加者のビデオにフレームやスタイルなどの効果を追加できる機能
- ビデオフィルターはTeams Platformのアプリとして提供される
- ビデオフィルターを適用するためには、Teams内のアプリをインストールする必要がある
- 管理者はアプリ単位でビデオフィルターを有効・無効設定ができる
- 2023年2月上旬に展開を開始し、4月下旬に完了となる予定
- 【済】パブリックプレビューが1月下旬にリリースされる予定
執筆時点(2023.3.1)で、パブリックプレビューにはもう実装されていますので動かしていきます。
Teams仮想背景の設定画面が拡張され、ビデオフィルターが選べるようになった
まずは通常通りTeams会議へ参加する画面まで進めます。
会議に入ってからでも設定可能ですが、今回はこの画面で設定を確認します。
ビデオをオンにします。
ビデオフィルターは、ビデオ特殊効果という名称で使うことができます。
すると、背景とフィルターに分かれて2項目が表示されます。
以前からあるものが背景、今回実装されるビデオフィルターがフィルターとして選択できるようになっています。
背景とフィルターはこのように組み合わせて設定を行うことができます。
確認画面が表示されるので、内容を確認して「追加」をクリックします。
これで、仮想背景(バーチャル背景)と、ビデオエフェクトの両方が組み合わせられ適用できました。
画面下の方に表示されている「波」がビデオエフェクトです。ちょっとしたアクセントになりそうです。
その他のビデオエフェクトと、スタイル
背景とフィルターを選択する画面に「その他のビデオエフェクト」という項目があります。
こちらをクリックすることで、更に多くのビデオエフェクトを確認・設定することができます。
用意されているフレームについての表示と・・・
こちらはスタイルです。
スタイルってなに?となったため、一度設定してみます。
すると、下の絵のようにピンク色のレンズをつけて撮影したような淡~い雰囲気になりました。
背景との組み合わせで個性的な絵を作り出すことができそうです。
そのうち課金して好きなブランドの背景やフィルターを選択できるようになったりするのでしょうか。
ちょっとひとこと
有償版のTeams Premium(チームズプレミアム)では、自分自身のカメラ映像ではなくMeshアバターというアバター表示の機能が実装されるということもあり、顔出しでのWEB会議に心理的なハードルがあるのは日本に限らず人間の特性としてあるのだと思われます。
顔を出さない文化・宗教もあります。
筆者の所属先では「基本的にカメラオフ」の運用であるため顔出しする機会は社外との面談時ぐらいなのですが、それでも嫌だなと思うことはありますので、アバターや仮想背景・フィルターなどを活用して「本人が映っていなくても会えている気持ちに少しなれる」ようになれれば嬉しいですね。
一方で、一度も上司や仲間の顔を見たことがない状態が長く続くと、「どこの企業に属しているのかわからない。他社へ行っても同じと感じてしまう」リスクがあるため、一定の対面コミュニケーションも大切になってくるのではないでしょうか。
コロナ禍を通じてPCに画面を通じてのコミュニケーションばかりだったので、お互いの顔をみて雑談をしたり、アイデアをもらったりして人と人のつながりを持つというのは、人間にとって実はめちゃくちゃ重要なことなのではないかと考えるようにもなりました。
こういった機能はうまく使い分けたいところです。
今回はここまでとします。
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