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OGKカブトのRT-33はFIM認定の最安値コスパヘルメットだ

FIMホモロゲーションをクリアしている中で最も価格の安い最強コスパヘルメットOGK KABUTO RT-33をレビュー!

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FIMホモロゲーションをクリアしているRT-33

製品概要

日本を代表するヘルメットメーカーの1つ、OGK KABUTO(オージーケーカブト)が製造、販売しているヘルメットです。

数あるヘルメットのラインナップの中でも、RT-33は最上位モデルで、"世界で戦える、軽量ハイスペック・スポーツモデル”として同社が販売しています。

価格については後述しますが、FIM公認(ホモロゲーション)ヘルメットの中で最もコストパフォーマンスの高いヘルメットであることが最もPRポイントになります。

どんなヘルメットか、順にレビューしていきます。

安全性能(Sharap Test:シャープ試験)

ヘルメットに一番求められるスペックは間違いなく頭部の安全性能です。

JISでは実施していない横方向や後頭部の衝撃試験を行うSharp TEST(シャープテスト)の評価が、私たちが走るすべての道路において、安全性を測定するのに適していると言われています。

理由はかんたんで、転倒したり衝突した時に脳天(頭頂部)から落ちるとは限らないですよね。左右も後ろも、斜めの方向も安全性は確保しておかねば安心できません。

そういったことを加味して衝撃試験をしているのがシャープテストというわけです。

当サイトでは、非常に厳しいと言われるアメリカのSnell(スネル)よりも参考になると考えています。

OGK KABUTO RT-33のシャープテスト結果

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OGK KABUTO RT-33 シャープテストの結果は4つ星

RT-33のシャープテスト結果は、4つ星(★★★★☆)です。

SHOEIのNXR(Z-7)も4つ星なので同等の耐衝撃性能を持っているということが言えます。

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RT-33の高速走行時を想定した衝撃試験結果。左側に強みがある。

こちらはサーキット走行のような高速走行時の衝撃試験の性能分布図です。頭頂部や後頭部はVeryGood(優秀)となっており、左側頭部は黄色、右側頭部はオレンジ色となっています。

左右で比較すると左側の方が衝撃に強い設計になっています。SHOEIのZ-7は左右両方オレンジ色ですから、左側の強さは良い結果です。

その他、アメリカのDOT、ヨーロッパのECE22.05認定もクリアしており、安全性能が高いヘルメットであると言えます。

FIM認証の必要性について

FIMの決定により、世界最高のバイクレースシリーズMotoGPSBKでかぶるヘルメットは、①ヨーロッパのECE、②Snell(アメリカ・スネル記念財団の規格)、③JIS(日本工業標準調査会の規格)、④FRHPhe-01(FIM・レーシング・ホモロゲーション・プログラム・フォー・ヘルメット)のどれかをクリアしていれば許可されていましたが、2019年6月3日以降はFRHPhe-01をクリアしていることが必須になりました。

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レースをする上では、FIMホモロゲーションはクリア必須の認定

これにより、今まではレース用として設計・製造・販売されていたヘルメットの多くが④のFIM認証を受けなければ使用不可となってしまいました。

更に!!このFIM認証はサイズ毎の認可が必要となり、ヘルメットメーカーは対応に追われる状況を生み出しています。

ちなみに、OGK KABUTOのラインナップではRT-33が唯一のFIM認証をクリアしたヘルメットであり、かつシャープテストにおいても唯一対象となったヘルメットです。

このシャープテストをクリアしていなければイギリス国内では販売できないので、

OGKにとっては実質RT-33はラインナップの中でも生命線と言える製品であると言えます。

Visor:バイザー・サンバイザー

安全性能の次、ヘルメットに求められる第2のスペックは間違いなく視認性です。

安全を確保するためにライダーの目は常に快適な視野を求めています。

視野を提供できるヘルメットであるか、押さえておきましょう。

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RT-33バイザー

RT-33にはピンロックマックスビジョンが同梱されているため、バイザーが曇る心配は非常に低いです。

メインバイザーにはオーソドックスなもので、光学的に補正されるような機能はありません。また、サンバイザーもないベーシックなものです。

バイザーを完全に閉じた状態では、左下にあるロックレバーを操作することでバイザーをロックしたままにしておくように設計されています。

アライのヘルメットにも同じような機構がありますね。

SHELL:シェル(帽体・外殻)

シェルはグラスファイバーベースの複合素材で作られており、2種類のシェルサイズで構成されています。

小さい方のシェルサイズがXS~Mサイズをカバーし、大きい方のシェルサイズがL~XLサイズに用いられています。

高性能ヘルメットはシェルサイズが4~5つほどあるモデルが多いのですが2つと少なめ。

FIMホモロゲーションをクリアしているヘルメットの中で最も価格が安い理由はこういった部分でコスト削減の努力をしていることが効いてきているのだと考えられます。

静音性能

RT-33は、非常に静音性能の高いヘルメットです。

レース用に作られているようなスポーツ用のヘルメットは、静音性能よりも通気性や軽量化を優先する傾向がありますが、RT-33の静音性は最も高い部類の1つとして高い評価を得ています。

吸気口を開けても騒音はそれほど大きくなりません。

OGKカブトは耳栓をして乗ることを推奨していますが、RT-33の空気抵抗の少ない形状と、優れた内部パッドが静かな環境を作り出すことに貢献しています。

かなり念入りに風洞試験を繰り返し、静音にもこだわって開発していることが伺えます。

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RT-33は吸気口を開けても静音性能が高いのが特徴だ

Ventiration:換気性能

換気性能(ベンチレーション)もRT-33の優れている点です。

グローブを装着していても探しやすく、使いやすいスライダーがあり、大きさもちょうどいいためかんたんに操作することができます。

上部の吸気口のスライダーもも見つけやすく、背面には大きな1つの排気口があり、こちらも開閉可能です。

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RT-33の内部

これらの吸気&排気口は、ヘルメット内の空気を十分に吸い込み、通気口を通って内部の衝撃吸収ライナーの溝に空気を取り込み、夏場の最も暑い時期を除いて、かなり頭部を快適に保ってくれるという評価を得ています。

あごの通気口を箱に入っているピンロックマックスビジョンインサートと組み合わせることで、フロントの通気口が涼しくなったり、雨が降ったりしたときにバイザーをクリアに保つことができます。

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グローブを装着していても操作のしやすいRT-33の吸気口

Liner:ライナーライナー(衝撃吸収ライナー・緩衝体・スチロール)

RT-33のライナーは取り外して洗うことができます。

また定番のCoolMax素材を使用しているため、頭を涼しく保ち、汗を吸い取るように設計されています。

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RT-33のライナー。眼鏡の溝も装備している。

更にはメガネの溝も入っており、メガネをかけて走行するライダーも一度しっかりと装着すればメガネがズレることなくバイクを走らせることに集中することができます。

Size、Weight:サイズ、重さ

RT-33のサイズはXS~XLが用意されています。

OGK KABUTOの製品は日本製であることからも日本人の頭にフィットするように設計されていることと、海外製に比べると中がゆったりしていることが特徴的です。

ヨーロピアンメーカーのヘルメットは、頭の形状が日本人より細いため、こめかみあたりが少しきついという方にはOGK KABUTOの製品だと安心してかぶれると言われています。

快適さに貢献するもう一つの要素は重さです。

重さは約1.47kgで、平均的なスポーツモデルの重さであると言えます。

価格、発売日

発売日は、2014年6月であり既に発売中です。

価格は、36000円~60000円です。

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RT-33シリーズのラインナップ。非常に価格が安いことが際立つ

比較対象となるSHOEIのX-14(fourteen)シリーズが60000円~74000円、ARAIのRX-7Xが54000円~61000円であることを考えるとかなりコストパフォーマンスの高いヘルメットであることがわかります。

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最後までおよみいただきありがとうございました。

では、また次の記事で。

参照:https://sharp.dft.gov.uk/helmets/kabuto-rt33/

参照:http://www.frhp.org/circuit%20helmets/homologated-helmets