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育児まっただ中のSEパスコーが経験したIT・子育てについての経験をお届けするブログ。趣味であるバイクにあまり乗れないことから、欲しい物のレビューを書くことで楽しんでいる。バイク関連がメインコンテンツになりつつあります。

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アメリカのDOTが脱落。2019年にFIMがヘルメットの世界基準に乗り出した。

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FIMにより世界基準となる認証が作られました

バイクに乗るわたしたちにとって、ヘルメットは頭を守ってくれる、最も重要な装備であることは言うまでもありません。

ヘルメットは安全であればあるほど良いですが、どれぐらい安全なのかの基準として日本ではJISやSGマークなどの認証が定められています。

外国でも同様に、メーカーや交通安全機関がヘルメット認証を定めていますが安全基準の認証は、審査が緩いものから厳しいものまで様々であることが知られています。

例えばアメリカでは、主に2つの認証が提供されています。

1つ目は国内で販売されるすべてのヘルメットに義務付けられているDOT。

もう1つSnell(スネル)。

ヨーロッパに目を移すと、欧州経済委員会(ECE)のECE22.05認証があり、ECE認証をクリアヘルメットの着用を義務付けています。

これらの認証基準は、認証ごとにレベルが大きく異なり、しかも時代遅れと言わざるを得ない状況のものもあります。

この状況を打破すべく、MotoGPなど世界選手権を運営するFIMが、恐らく世界基準となるであろう認証を作りました。

DOTは性能不足。認証を定める組織により安全基準が違いすぎる

2020年2月に、ISO/IEC 17025の独立した第三者認定試験所であるアクトラボ(ACT Labs.)が実施した安全性能テストの結果、多くのDOT認定ヘルメットが性能不足に陥り、テスト不合格となりました。

アメリカで広く発売されているDOT認証のヘルメットが、ISOのテスト機関で安全性能不足と認証を受けてしまったわけです。

実際、DOT認証を得るための要求レベルは非常に低くアメリカのメーカーはかんたんにDOT認証を得ることができる、と業界では言われています。

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海外にも様々なヘルメットの認証がある

アメリカの2つ目の認証であるスネルはDOTに比べると、格段に厳しいと言われており、日本国内でもスネル認証を信頼する方が多いのも事実です。

FIMによるとスネル認証はスネル財団の独自のものであり、ヨーロッパのECEほど運営が徹底されていない点が世界基準としてふさわしくないと評価されているようです。

ではヨーロッパの標準規格となったECEはと言うと、DOT認証とスネル認証の基準を組み合わせ、独自の基準をいくつか加えて、更に改良しています。

2020年はECE22.06規格へのアップグレードも予定されており、基準の見直しにも積極的です。

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日本はSGマークとJISマークが目印になっている

その他では、自動車や運転者の安全を監視するアメリ運輸省の部局であるNHTSAでは75度の衝撃やT字型の衝撃、横転を考慮せずに正面衝突のみをテストしていると言われています。

驚きですよね。想像したくはありませんが、バイクで転倒や事故に遭ってしまった際に100%正面衝突するなんて誰も考えていないのに、正面衝突テストしかしていないのですから。

このように、ヘルメットの安全性の評価はさまざまで、緊急事態に命を守ってくれるものと本当に信頼できるの?と言われると、難しい状況です。

自動車業界と比べると未熟であるということは認めなければなりません。

これが現在のバイク用ヘルメットの現状であることを受け入れることが必要です。

遂に立ち上がったモータースポーツのボス、FIM

この状況に対処するために、2019年に国際モーターサイクル連盟(FIM)は、すべてのレーサーが同じレベルの保護を受けられるようにするために、独自の認証に乗り出しました。

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FIMホモロゲーション

これにより、FIMに加盟しているチームは、レースに出場するにあたってはFIMが認定するヘルメットを選手に装着することが義務としてルール付けられました。

そして、早くも私達の市場に供給されているヘルメットに対してもFIMの検査を行い、FIM認証クリアの称号を与えてくれ始めています。

たとえば下記のヘルメットたちが筆頭となっています。

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つまり、私やあなたも、世界基準となるであろうFIM認証を受けたヘルメットを手にすることができるようになっています。

FIM認証は多方面衝撃試験とハイスピードが重要ポイント

では、FIM認証はJISやECE、スネルなどと比べてどう違うのかを確認していきましょう。

FIM認証と、既存の各認証規格との違いは大きく2つあります。

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時速300km以上で走るレースでの安全性能

まず1点めに、FIMが実施するテストと他の機関が実施するテストとの最も大きな違いは、スピードです。

プロレーサーが確かな安全性能を得ることに充填を置いているため、FIM認定のヘルメットは高速の衝撃に対するテストが行われています。

私たちのほとんどがMotoGPSBKのレーサーのような時速300km以上のスピードを出すことはありませんが、レースのような超高速スピードでの安全性を検査しているとあれば安心ですね。

この記事の最初にも述べましたが、頭を守ってくれるヘルメットは安全すぎて困ることはないですね。

時速300kmで安全なら、時速100kmの走行だったら問題なく安全だと言える、そこが重要ポイントとなります。

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全ての転倒はパターンが異なる

2点目はさらに重要で、多方向からの衝撃安全性です。

FIMの認証は直線的な衝撃に対するヘルメットの性能をテストするだけでなく、衝撃の力が不均等に分散される斜めの衝撃に対してヘルメットが安全に機能するかをテストしています。

すべての衝突が同じではなく、すべての頭部衝突が同じ角度で起こるわけではないとFIMは考えており、テストにおいて重要視しています。

もちろんそうですよね。異論ありません。転倒したらどんな角度で頭を打つかはわかりません。

どの角度で頭を打っても高い安全性能が得られるという保証、得たいですよね。

この考え方は恐らく、イギリスの運輸省が行っているSHARPテストの優れているところを評価したものだと思われます。


SHARP crash helmet testing

当サイトのヘルメットレビューでもSHARPテストを重要視しており試験結果を掲載するようにしていますのでご参考にされてください。

衝撃。アメリカのDOTは安全なヘルメットの土俵に乗れなかった

ここで衝撃事実が発覚しました。

FIM認証においては、ECE、スネル、JIS(日本の安全規格)の認定を受けたヘルメットだけが検査対象となっています。

アメリカのDOTは対象から外れています。

敢えて書くと、アメリカのDOTは安全性を評価するに値しないということです。

もし、ヘルメットの買い替えを検討されているようでしたら、世界で最も多方向からの衝撃試験を行っているSHARPテストの結果をレビューに記載していますのでご参考にされてください。

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恐らく、一番リーズナブルなFIM認証を受けたヘルメットはOGKカブトのRT-33でしょう!こちらを基準にご検討ください!

 

FIMは今後、衝撃の種類が大きく異なるオフロードヘルメットなど、他の分野をカバーするための認証もリリースすることを発表しています。

 オフロードヘルメットをご検討の方には、情報が得られ次第、記事でご案内しますね。

もちろんバイクの安全対策もね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

では、また次の記事で。

参照:https://www.rideapart.com/articles/410085/fim-helmet-safety-standards-certification-superior/

参照:https://www.frhp.org/circuit%20helmets/homologated-helmets