SIerにおけるSEの仕事は大変だ、残業が多くてブラックだと耳にしますね。実際のところ、炎上しているプロジェクトでそういう状況に陥っている方の様子しか殆ど耳に入ってきません。
SEの仕事って本当にそうなのか気になって、あなたも「平常時の仕事の内容」や「SIer SE スケジュール」で検索したけれど情報量が少ないという状態を経験していませんか?
私パスコーも就職活動の時には必死に探し回りましたが、上記のような炎上プロジェクトのような事例が多少出てくるぐらいで情報が少なく、SIerの平常時におけるSEの仕事がイメージしづらかったのを覚えています。
今回は、ホワイトなSIerのSEとして働くパスコーのリアルな1日を公開し、これからSEを目指すあなたにイメージをつかんでいただけるような内容をお届けしたいと思っています。
※注:多忙な時期もあります。
- ホワイトSIer所属、SEの1日のスケジュールを紹介
- SIer=ブラックとは限らない。
- 企業の説明会では良い情報しか得られない。生の声を聞いてホワイトなSIerを見つけよう
- ホワイトなSIerの働き方にご興味あればコメントくださいませ
ホワイトSIer所属、SEの1日のスケジュールを紹介
では早速、謎のベールに包まれたホワイトなSIer所属のSEの1日を紹介していきます。
参考までに管理人の勤める会社の業種・規模などは下記のとおりとなっています。
業種:製造業(製造業 某国内最大手)
勤務地:大阪
社員数:約3,500人
所定勤務時間:09:00 〜 17:30
SE部門の人数:約200人
パスコーが勤務しているオフィスは大阪支社です。本社は東京にあり、大阪以外にも支社支店、および営業所、修理拠点は北海道から沖縄まで無数にあります。
またグローバル展開しており欧米、中東を中心に世界中に従業員がいます。グループ会社を入れると総勢45000人ほどです。
パスコーは国内(主に近畿・四国地方)のIT案件のプリセールス~設計~構築を主な業務としています。
1日のスケジュールにまいりましょう。
開始 時刻 |
終了 時刻 |
活動内容 |
---|---|---|
5:30 | 6:05 | 起床。遠方小学校へ通う長女(8)を起こし、楽しい朝の演出! |
6:15 | 7:15 | 長男(5)、次女(3)が続いて起きてくる。朝のお世話 |
8:30 | 9:30 |
フレックスで時差出勤。移動中ノイズキャンセリングイヤホンで耳読が定番。 |
9:30 | 9:30 | 会社スマホ電源ON |
9:30 | 9:45 | 当日のスケジュール確認。優先タスク開始準備 |
9:45 | 12:00 | 優先タスクに集中 |
12:00 | 13:15 | ランチ。同僚と新規開拓Day. いつもの角を反対に曲がり店を探す。 |
13:15 | 13:30 | 次のプロジェクトの担当依頼プロジェクト概要の読み込み。 |
13:30 | 15:00 | 技術資料確認。インターネットで情報収集。ベンダー問合せ |
15:00 | 15:30 | 休憩。ビルの下まで階段で降りるなどリラックス。 |
15:30 | 16:30 | 営業と新規提案打合せ。 |
16:30 | 17:30 | PM案件の進捗確認。WBS等更新 |
17:30 | 18:00 | 若手メンバーへの依頼作業状況確認。日報チェック。 |
18:00 | 19:00 | 退勤。会社スマホ電源OFFして家路へ。 |
19:00 | 20:45 |
帰宅。子ども達とから日の出来事を教えてもらう。寝る前のお世話。 |
20:45 | 20:45 | 子どもたち就寝 |
21:00 | 22:00 | ダイエット & 健康を目的とした夜のランニング(週1~2) |
22:00 | 23:30 | お風呂→夕食。妻と会話し、眠る。 |
ある1日の起床~就寝までを書き出してみました。いかがでしょうか。仕事に従事している時間は09:30~18:00までの7.5時間です。残業はありません。
SEの過酷なイメージとは恐らく異なるでしょうけれど、ホワイトなSIerに所属できると仕事が落ち着いていれば月間の時間外労働は10時間未満であることも普通にあります。
SIer=ブラックとは限らない。
ホワイトなSIerと自ら書いただけあって、上記のようにこの日は全く残業していません。
それどころかフレックスタイム制度を活用して30分の時差出勤をキメています。大阪では30分遅らせれば十分に空いている状態で通勤が可能です。
SIer=ブラック、炎上プロジェクトのイメージが強いかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
(プロジェクトが炎上すると皆で対応しなければならないため、ヘルプでアサインされなくはないです。)
対象とした日は、次女が周期性発熱症候群のお熱が出ている時期だったので、午前中に優先タスクに集中して当日の予定対応を完了させ、午後は次の提案準備であったり、若手メンバーの進捗確認をするなどして過ごしました。
4月~5月、10月は特にIT業界の仕事自体が閑散期になりますので、もっと落ち着いている時期があります。そういう時には検証環境で作業の自動化を試みるためのテストをしたり、毎週のように社外のセミナーに参加して情報収集していることもあります。
余裕のある時には業務時間内だけでなく、業務時間外も使ってスキルアップを心がけたりもしています。学ばなくても生きていける業界はないと思いますが、IT業界は特に変化が激しいので常にアンテナ高く学び続けられる環境に身を置くことが超重要です。
そういう意味で、1年中長時間労働するような企業や、2次請け~3次請け以下で安い価格で作業をひたすら請け負っているようなところに所属していると、労働時間✕単価の世界から逃れられません。
そうして多くの時間を費やすことを求められ、忙しいのに単価が上がらない、転職活動をしてもアピールするものが体力と気力しかなく、なかなか希望の条件で内定が得られないということになりかねません。
グーグルは業務時間の20%を、チャレンジしてみたい仕事に充当することができるルールがありますが、日本的な企業ではなかなか難しい状況があります。
仮に業務中にスキルアップの時間が取れなくても、そもそも長時間労働でなければ自由な時間を確保することができますので、業務外に学び続けることが可能です。長時間労働ではないSIerを探されることを強くおすすめします。
企業の説明会では良い情報しか得られない。生の声を聞いてホワイトなSIerを見つけよう
昔であれば、独立系SIer=ブラック、最近はSES=悪、といった風潮がありましたが、現状はひと括りにしてしまうのは得策ではないと言えます。
就職、転職活動をされる際には、なるべく中の人(社員)の生の声を聞いてホワイトな選ばれるのが良いでしょう。(過酷な環境でこそ得られる経験値もあるにはありますが・・・)
昔は、長時間労働しても、残業代に上限なし!といった企業もありました。辛い思いをした分だけ給与にはね返ってくるという最低限の喜びはありましたが、現在は当然ながら長時間労働に非常に厳しいので、そういうわけにはいきません。
残業が少ない=年収が低いか、サービス残業をさせられるリスクもあるかもしれません。
是非、ホワイトなSIerで社外から多くの刺激を受けて成長していきましょう。
IT業界のちょっと過激なお話も知りたい方は、木村さんの書籍がおすすめ。
ホワイトなSIerの働き方にご興味あればコメントくださいませ
今回は少し変わった志向で、私の1日をご紹介してみました。どなたかのお役に立つようでしたら、次はもう少し大きなくくりで、1週間とか、1ヶ月の予定をご紹介したいと思います。
ご希望あればコメントもしくはtwitter (@n_gsx1300r )へDMいただけますと幸いです。
ホワイトなSEの様子、参考になったよという方はtwitter、FacebookなどSNSでシェアいただけますと嬉しいです。よろしくお願いいたします!
では、また次の記事で!