ミシュランにとってコマンダー2は重要な存在で、2012年に発売されたコマンダー2は北米クルーザー市場で爆発的な販売数を誇っています。
発売から8年間、ミシュランのクルーザータイヤ販売の85%は北米市場になるほどの売れ行きです。
そしてミシュランはコマンダー2の後継機の開発に取り組み、いよいよコマンダー3が発売となりました!!
- コマンダー3には2種類が存在する
- クルーザーに乗るライダーが求める3つのスペック
- ウェット路面でのパフォーマンスがアップ
- コマンダー3ツアラーは驚きの超ロングライフ!
- コマンダー3はカッコ良さに自信あり
- ミシュランコマンダー3まとめ
- 発売日と価格
コマンダー3には2種類が存在する
コマンダー3には次の2種類が発売されます。
- ツーリング
- クルーザー
その違いは一目瞭。
ツーリングは走行距離の増加のために溝の間にわずかに幅の広いミッドセクトがありますが、クルーザーは雨の中でのトラクションを高めるために水を流すためにトレッドの中でより積極的な溝のパターンを持っています。
クルーザーに乗るライダーが求める3つのスペック
ミシュランがクルーザーに乗るライダーを対象に調査を行った結果、クルーザーに乗るライダーは次の3つのスペックを求めていることが分析できたそうです。
- ロングライフ(長寿命)
- 濡れた状態でのパフォーマンス
- 視覚的に優れていること(カッコイイこと)
コマンダー2から、これら3つの要素をレベルアップさせるべく改良を加えています。
3つめのカッコイイこと、というのはハーレーなどのクルーザーに乗っている方には特に、超重要ポイントですよね。
ウェット路面でのパフォーマンスがアップ
ミシュランコマンダー2がトレッドコンパウンドにシリカ(割合は報告されていません)を配合したSRT(Silica Rain Technology)を採用していましたが、
調査結果をもとに、ミシュランはコマンダー3でウェットでのグリップ力を向上させるために設計された新しいシリカコンパウンドを採用しています。
100%シリカトレッドコンパウンドは、コマンダー2よりもボイド率が高く、深いトレッドになっており、水の分散性が向上していると言われています。
コマンダー3は、より丸みを帯びたタイヤプロファイルを持ち、コーナリング時にはコマンダー2よりも大きな接地面積を確保する設計になっています。
コマンダー3にはミシュラン独自のADT(Amplified Density Technology)という「優れたフィードバックとハンドリングを実現するための、高密度で剛性の高いタイヤケーシング」技術を採用しています。
リアタイヤのトレッドは遠心力に強く、軽量化と優れた安定性を実現しています。ADTの90トレッドプライは、従来の71トレッドプライに比べて25%も密度が高くなっています。
ミシュランの最新クルーザータイヤは、競合他社の停止距離を平均5メートルも上回ったと報告されています。
また、コマンダー3は、ヨーロッパで最も評判の高いオートバイ雑誌の一つであるMotorradが開催した雨天ウェット路面での停止テストでも優勝しています。
コマンダー3ツアラーは驚きの超ロングライフ!
ミシュランはテキサスの外部企業にコマンダー3のツーリングバージョンのトレッドライフテストを実施しました。
コマンダー3ツアラーで28000kmを走行したにも関わらず、タイヤの中央部は摩耗していましたがトレッドの深さはまだ十分にあったというテスト結果が出ているそうです。
上の写真、どうでしょうか。28450km走ってこの残り具合!!!!
大排気量バイクではトルクが大きいことからタイヤへ大きな力が加わり、10000km持たずに中央部が減ってしまうことは珍しくありませんが、コマンダー3では28000km以上走れるということが実証されています。
ミシュランは他のライバルメーカーよりもトレッドの寿命は25%も長いと発表しています。
なんというロングライフ性能。タイヤ交換2回か、もしくは3回分ぐらいということになります。少し高くても採用するメリットは十分ありそうですね!
コマンダー3はカッコ良さに自信あり
ミシュランの担当者は、プレミアムタッチテクノロジーという、「バイクがどのように映るか」を第1に考えた設計になっていると発表しています。
2004年モデルのハーレーダビットソンXL1200Cにはすでにコマンダー2が装着されていたので、新しい3に履き替えてみて是非堪能していただきたいものです。
そしてビッグニュースなのは、まもなく発売されるBMW R 18クルーザーのタイヤにコマンダー3が採用されるとのことです。
ミシュランコマンダー3まとめ
- エッジのグリップ力が優れており、ウェット路面でもタイヤはしっかりとグリップしていて、滑る不安は非常に少ないタイヤ
- 時速120km以上の速度で走行した場合もグリップレベルは高く、路面からのフィードバックが多く、クルーザータイヤを超越した感覚
- 超ロングライフ。28000km以上走れるツーリングタイプは常識はずれの長寿命が特徴的。ロングツーリングライダーに最適
- タイヤのサイドウォールが特許を取るほど、見栄えにもこだわったデザイン
発売日と価格
2020年2月より発売されています。
価格は28000km走れると思うとリーズナブルな設定になっています。
型落ちの安いタイヤを決算セールの時に選んで交換しているアナタ、28000km走れる最新タイヤを購入したほうがトータルコストを考えるとお得ということが判明しましたね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
その他にもタイヤレビューをお届けしておりますので是非ご覧になってください。
では、また次の記事で。
参照:https://www.michelin.co.jp/motorbike/tyres/michelin-commander-iii-cruiser
参照:https://www.jpcycles.com/countersteer/reviews/michelin-commander-iii-tire-review