AGVは10年以上にわたってAXオフロードヘルメットを製造しているメーカーで、AX-9の1つ前の製品であるAX-8も市場で多く販売された実績があります。
主力オフロードヘルメットであるAX-8を更に改良し、快適にツーリングするための性能や、高速走行時の空力性能を向上させてAX-9として発売しました。
今回はMCNによる2019年ベストヘルメット10選にも登場した、AX-9についてレビューです!
AGV AX-9概要
AX-9は、主に公道を走るアドベンチャーバイク向けのヘルメットになっています。
未舗装のオフロードを主に走るライダー向けに作られていた旧製品のAX-8よりも、公道でのツーリング向けに改良するというコンセプトの修正が行われているそうです。
バイザーを引いてゴーグルを装着すると、AX-8のようにオフロードコースをタイムアタックしたり、オフロードコースを長時間走り続けるようなエンデューロと言われるバイク向けの風貌になります。
日本で言うと主に、オフロードバイク、デュアルパーパスバイク、モタードバイク、アドベンチャーバイクなどに乗る方向けのヘルメットであると言えます。
安全性
AX-9は公道をまっすぐに走るよりも激しい動きの多い、オフロードロバイクを前提として作られているため、カーボン、ケブラー繊維、グラスファイバーの複合材料で堅牢な作りをしています。ヘルメットのシェルは3サイズあり、XSからMS、MLからXL、2XLの3つのサイズ帯に対応しています。
安全性の規格としては、ECE認証およびDOT認証(アメリカ)を受けています。
考えたくはありませんが、万が一事故を起こしてしまった際にも、他の多くの大手ブランドヘルメットで採用されていて実績のある高密度のポリスチレンの衝撃吸収内装を備えているため被害を軽減してくれることが期待できます。
視認性
AX-9のバイザーはピンロック対応かつ、防曇インサートが付いています。
180度以上の広い周辺視野を確保しつつ、上下にも広いバイザーで快適にバイクを走らせることができます。
バイザーの大きさは実に水平190度、垂直110度にも及び、他のヘルメットよりも優れているポイントと言えます。
バイザーを開けるには左右にあるスイッチを操作するだけになっていて簡単です。走行中であれば左手で開き、停止中には右手で開くといった操作が可能です。左右にスイッチがあるというのは地味に見えるかもしれませんが、こういった細やかな配慮があるヘルメットは実は少なく、一度使うと手放せない機能になること間違いありません。
サンバイザー
サンバイザーは旧型のAX-8よりも少し大きくなり、より快適に視野を確保して走ることができるようになりました。旧型では走行中に風により振動が発生することがあったのですが、AX-9では再設計により改善されています。
換気性能
AX-9には、ヘルメット中央の顎の部分と額の部分に吸気口がいくつかあります。定番の構成ではありますが、旧型のAX-8よりも大幅に改善しているとAGV社のリリースに記載があるため、期待が持てそうです。
顎の吸気口はもちろん開閉するためのスライダーがあり、パネルの後ろには取り外し可能で洗うことのできるフィルターがあるのでオフロード走行をする方も安心して使うことが可能です。
快適さとサイズ
流石はAGVと言いたくなるような高品質の素材を使用しており1日中バイクで走り回っても不快に思うことはないでしょう
内装は取り外し可能で、洗うことのできる裏地になっています。
また、頬の部分にはメガネをかけるライダーのために溝が作られていて、ヘルメットをかぶった状態でメガネをかけても違和感なく走ることができるようになってい
デザイン
AX9のヘルメット形状は従来から多くある形をしており、なおかつグラフィックもシンプルに作られているため、落ち着いた柄のヘルメットを求めるライダーにとって良い選択肢になると言えます。
シンプルなグラフィックのヘルメットは後からデカール(ステッカー)を貼って楽しむこともできますので、実はパスコーもおすすめです。何年かかぶっていると、こういうデカールが貼りたくなるんですよね。
Sena装着OK!Bluetoothユニット対応
前のモデルAX-8とは異なり、AX-9はBluetooth通信ユニットを簡単に装着することができるようになりました!
取り外し可能な内装を外すと、内装の後ろに配線を這わせることが可能になっています!
重量
AX-9の重量は約1.55kg。フルカーボンバージョンは更に軽くて1.45Kgになっています。
1.45kgだと軽い部類に入ってきますね。ツーリングの用途を重視して改良されているとあるので、長距離を走るライダーにとっては軽量化は嬉しい限りです。
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では、また次の記事で!