AGV K-3 SV(エージーブイ ケースリー エスブイ)は、K-3に似ているように見えますが、実はK-3という名を継承する必要のないほど大きく進化したヘルメットです。
K-3はただでさえ、エントリーレベルの非常によくできたスポーツツーリングヘルメットでしたが、AGVはK3を更に改良してサンバイザー(SunVisor=SV) を装備に加えてきました!
SVとあるので、サンバイザーだけの進化に見えるかも知れませんが、もちろんサンバイザー以外にも多々改良されているので性能のレビューをしていきます!
Corsa、GT Veloce、Pista GPを含む最新のAGVラインのデザインを取り入れたポリカーボネート製シェル型クラッシュヘルメットになっています。
K-3 SV概要
AGV K-3SVはK-3の後継機にあたり、インテグラルサンバイザー(SVは恐らくSunVisorの頭文字)を搭載しています。
エントリーレベルのヘルメットではありますが、品質や実用性も十分で、かぶると裏地は柔らかく快適です。
フロント吸気口、リア排気口、曇り止め対策のされたのポリカーボネートバイザー(光学クラス1)、ピンロックインサート、そして前述のように内部サンバイザーが付いているという最新ヘルメットで定番の性能はすべて兼ね備えています。
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では、順に詳細を見ていきましょう!
安全性能(SHARPテスト)
アグレッシブな外観を持ち、GT Veloceに搭載されているスポイラーを背面に統合しています。GT Veloceとは異なり、K3SVはポリカーボネート素材で製造されています。
ヨーロッパではECE 22.05の承認を得ており、SHARPのテストでは4つ星を獲得しており、安全性の点ではトップクラスです。
SHARP=Safety Helmet Assessment and Rating Programmeの略で、イギリス運輸省によるヘルメットの安全性評価試験。元々はイギリス国内で流通するヘルメットの安全性に対する情報提供のために定められたものです。
パスコーは星3つ以上のヘルメットを選んでかぶるようにしています。星4つ以上だと安心してかぶることができますね。
シェル
まずK-3 SVのシェルから見てみましょう。
エントリーレベルのヘルメットには定番のポリカーボネート製のアウターシェルが付属しています。ポリカーボネート素材は価値メリットがあります。これだけ素晴らしい出来のヘルメットを低価格で出しているので、素材のコストはもちろん抑えてきています。
シェルサイズは2つ用意されています。
換気性能(ベンチレーション)
風洞試験により設計されたCorsa R(コルサ)やPISTA GP R(ピスタ)のようなより高級なヘルメットのデータを使って作っているため、非常に多くの空気を取り入れることができる素晴らしい設計になっています。
上部の2つの通気口にはそれぞれにスライダーで開閉できるようになっています。背面の2つの排気口は常に開いていて空気の循環をしてくれるようになっています。
アグレッシブな外観と、空力特性を備えたチンガードとリアスポイラーは、空気をカットして抵抗を軽減してくれるように設計されています。顎にある2つの通気口は、チンバーの内側にあるスライダーで操作ができるようになっています。
換気性能、特に吸気についてはしっかりと吸い込んでくれるという口コミも多数ありますのでヘルメットの中がムレることは気にしないで良いです。汗かきでも大丈夫。
バイザー
バイザーはピンロック式の曇り止めレンズが同梱されています。そしてレバーで簡単に調節のできるサンバイザーが中に装備されています。
このK-3 SVのSVはサンバイザー(SunVisor)の頭文字なので、サンバイザーは一番の売りです。今やツーリングに出かけるヘルメットとしては定番の装備になりました。
新しいヘルメットを買うときにはこのサンバイザーが付いていることは条件に入れておいて間違いないです。
ライナーにはガラスの溝も入っていて、メガネをヘルメットにはめ込むことができる嬉しい仕様にもなっています。この配慮がなんともありがたいです。
ヘルメット内部
一言で言うならば、快適で機能的なライナーになっています。
ドライコンフォート素材を使用した3Dインナーライナーです。もちろん、取り外し可能で洗濯も可能になっています。頬パッドと首のロールが1枚になっています。
内部にはたくさんの空気の通り道があり、それぞれの通気口がどのように設計されているかがわかります。スピーカーの切り抜きもあり、必要に応じて簡単にCOMシステムを取り付けることができます。このあたりもさすがの仕上げです。
騒音対策
騒音対策という意味でK-3 SVは高性能という評価までは得ていません。換気性能のところで、空気を取り入れる吸気が優れているというふうに書きましたが、通気口がやや大きいのか、ヘルメットの外の音がどちらかというと聞こえる方です。
エントリーヘルメットとしては標準的であると思う、という一言は添えておこうとおもいます。どうしてもハイグレードな製品と比較しがちですが、比較対象としてエントリーヘルメットを見たときには標準的です。
サイズ他
AGV K-3SVには2種類のシェルサイズとXS-XXLのサイズ展開があり、4種類のEPSライナーがあります。グラフィックは、通常の白と黒に加え、Rossi、Guy Martin、Simoncelliなどのレプリカを含みます。
重量は1.49kgと標準的なものになっています。特徴として、軽いということも重いということもない重量です。
結論
AGV K-3 SVはK3の後継製品という立ち位置ながら、非常に改良点も多く、スタイリッシュで実用的、かつ快適で、安全性能の高いヘルメットをお探しなら、AGV K-3SVはおすすめの海外ヘルメットです!
その他にも多数の国内・海外ヘルメットのレビューをしています。ぜひこちらからご覧になってください!
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では、また次の記事で!
参照:https://kit.honestjohn.co.uk/reviews/review-agv-k3-helmet/