AGV(エージーブイ) K-6(ケイ シックス)はMotoGP用に開発された世界最高の技術を注いで作られました。
MotoGPというのは、簡単に例えるならF1のバイク版です。世界のトップライダーたちが競い世界一を決めるレース。
世界一を決めるMotoGPで使われる技術を採用しているということはつまり、K-6は最も過酷な状況下においても最大限の成果を発揮できるような高度な素材と革新的なテクノロジーを用いて作られているということです。
今回のK6ヘルメットはクラス最軽量であるとAGVは自信を見せている製品で、持ちうる技術を注ぎ込んで限界までコンパクトに仕上げた製品という位置づけになっています。
あらゆる用途、あらゆるバイク、あらゆるライダーが快適かつ安全に走行するための要素がふんだんに盛り込まれています。
そこまで言われると見てみたくなりますね。では早速レビュー開始です!
AGV K-6概要
AGV K-6は万能スポーツツーリングヘルメットと表現のが良いでしょう!
世界有数のトップブランドであるAGVのヘルメットの中でも、どんなスタイルのバイクに乗っているライダーがかぶっても満足してもらえるヘルメットというコンセプトで登場しています。
製品ラインナップの中では、AGV Veloce S(ヴェローチェ エス)の後継にあたるそうです。
安全性能(Sharap Test:シャープ試験)
ヘルメットに一番求められるスペックは間違いなく頭部の安全性能です。
当サイトでは、JISやDOT、ECEでも実施していない横方向や後頭部からの多方向からの衝撃試験を行うSharpテストの評価が、あなたの走るすべての道路において、安全性を測定するのに適していると考えています。
理由はとてもかんたんで、転倒したり衝突した時に脳天(頭頂部)から落ちるとは限らないですよね。左右も後ろも、斜めの方向も安全性は確保したいものです。
そんなことを加味した試験をしているのがSharpテストであるからです。
こういった理由から、非常に厳しいと言われるSnell(スネル)よりも参考になると考えています。
K6は、AGVの持つ複合繊維でヘルメットを作るノウハウを駆使してカーボンファイバーとアラミド(ケブラーの総称)という高級素材を複合的に組み合わせて製造されており、軽量かつ強度の高いヘルメットであることは間違いありません。
当然のようにECEとDOTの認定はクリアしているのですが、この最新かつ高度な技術のK6はまだSHARPのテストを受けていません。
過去のSHARPテストのデータを見ても、カーボン/アラミドのAGVヘルメットの実績はまだないので、類推することもまだ難しい状況です。
残念ながら結果をご案内することはできません。
(5つ星をご案内したかった。)
内部には5密度のEPS衝撃吸収ライナーがあり、これまでに発売されたヘルメットの中では最も多く、小さな衝撃から大きな衝撃まで対応できるようになっている。
あえて言うならば、前のモデルであるK5やK5Sというモデルにおいてシャープテストで4つ星(★★★★☆)を獲得していることからも、K6は4つ星もしくは5つ星の評価が得られることはほぼ間違いないと考えて良いでしょう。
シェル
K-6は前述の通り、世界一を決める世界選手権MotoGPでも走れるような保護能力を持っていると発表されています。
その根拠として、プレミアムカーボンアラミド繊維で構成されたシェルは、5つのEPS密度で設計されており、保護能力は法律で要求される性能よりも、なんと48%高くなっているそうです!
万が一は想像したくありませんが、人体にとって最重要の頭部を守る性能は高ければ高いほど良いものですので、素晴らしい安全性ということができます。
視認性:バイザー、サンバイザー
安全性能の次、ヘルメットに求められる第2のスペックは間違いなく視認性。
安全を確保するためにライダーの目は常に快適な視野を求めています。その視野を提供できるヘルメットであるか、押さえておきましょう。
AGV Ultravision(エージーブイ ウルトラビジョン)と呼ばれる技術により、190度もの水平視野を保証します。非常に広い視野角により、道路、コーナー、そして障害物をより適切かつ、より早くに見つけられるよう設計されています。
光学クラス1の認定を受けるバイザーは、ピンロックの120防曇システムを搭載し、最大4.3 mmの厚さになっています。
世界選手権に勝つために必要な自信を持てるようにする、というコンセプトのもと設計されており、あらゆるバイクにおけるあらゆるライダーのライディングが高いレベルのヘルメットです。
バイザーはAGV Pista GP RRおよびAGV Corsa Rヘルメットとほとんど同じ構造になっていて、ハンドルを押すと簡単に取り出すことができます。完全に閉じた状態、または開いた状態以外にも、少し開いたスリットを残すモードがあり、暑いときや画面が曇ったときに便利です。
1つだけ注意しておきたい点としては、K6は安全かつ小型、そして軽量であることを最優先していることから、大きく重くなる要素であるサンバイザーはついていません。
SHOEIのZ-7と同じスタンスということです。
重量
非常に軽い!わずか1200グラム程度です!
多くのヘルメットの重量は1450グラム~1600グラム程度が最も標準的ですので、1200グラムというのはずば抜けて軽いです。
ヘルメットの軽さはライディングの快適さに直結します。疲労を軽減し、長時間のツーリングでも疲れることなく走り続けることができるでしょう。
快適性
K-6の内装はAGVが開発した厳選された素材で作られており、MotoGPライダーがサーキットトラック上で走る際の、最も過酷な要求を満たすように作られています。
ライナーの外側は耐摩耗性のある防水素材で作られており、激しい雨でも水を弾いてくれます。またライナーにお内側は通気性のある生地でできており、素早く汗を吸収し、常に顔をドライに保ってくれます。
ヘルメットの中が雨や汗で濡れると、非常に不快になりますので内部の快適性は重要です!
換気性
空気の流れがもっとも多い部分に5つの大きな換気口が配置されているため、高い換気性能を発揮してくれます。AGVのヘルメットはそもそも全般、換気性能に優れているのでお墨付きですね。
空力特性
シェルと後部空気排出機構のおかげで、K-6はまるで空気を切り裂いているように感じるほど、高速の速度域でも安定しています。
サーキットや峠のヘアピンターンにおけるスポーツライディングと、高速道路などの高速走行の両方でパフォーマンスを発揮し、そして快適さももたらしてくれます。
空力特性が良いことから、乱流が少なくなるために騒音が小さくなるため快適性の向上にも寄与しています。
インカム装着可能
K-6は実用的であるように考案されているため、内部にインカムを設置するスペースがあります。
K-6にはユニバーサルワンまたはAGV独自のブランドARKインカムが装着可能です。
価格、発売日
日本国内の発売日は2020年2月1日です。
まとめ
K-6は非常に用途の広いスポーツヘルメットで、週末のツーリングだけでなくサーキット走行まで安全かつ快適に走れるように作られています。軽量なシェル、快適なライナー、通気性。これらすべてが高いレベルで実装されており、全てのライダーの走りを更に高い次元へ導いてくれます!
追記
発売日は2020年2月1日に決まりました!!
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では、また次の記事で。