Zoomがバージョン5.2.2で偉い人を上座に配置する機能をリリースするというニュースが流れています。
一体、どういう機能なのか調べてみました。
- カスタムギャラリービューという機能を残念に使うと実現できる
- カスタムギャラリービューはオンライン授業を想定して作られた
- マルチピン、マルチスポットライトの悪用でも実現可能だ
- マルチピン、マルチスポットライトもオンライン授業で活用する
カスタムギャラリービューという機能を残念に使うと実現できる
Zoom(ズーム)と言えば、本社はアメリカのカリフォルニア州サンノゼの企業なので、まさか日本のマナー講師が言うような「偉い人を上座に配置する」とか「上司を大きく表示する」ような文化に配慮して機能実装するというようなことでは無いと考えられます。
ZoomのWEBサイトを確認すると、英語ではCustom gallery view organization という表現をされています。
Custom gallery view organization
Host and co-host can now re-order the gallery view to suit their needs, and choose whether to deploy this view to participants, or allow participants to create their own custom views. Simply click and drag videos to the position you want them in gallery view, and this layout will remain in place until released.
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カスタムギャラリービュー機能では、Zoomにおけるホストおよび共同ホストが必要に応じてギャラリービューを並べ替えることができるようになります。
ホストもしくは共同ホストがビューの配置設定を参加者に展開するか、参加者それぞれが独自のカスタムビューを作成できるようにするかを選択することができるようになるというものです。
画面をクリックしてギャラリービューの好きな位置にドラッグするだけで、このレイアウトは解除されるまでそのままになるというものです。
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つまり、偉い人を上座に大きく配置するという日本のマナー講師が好きそうな使い方をしようと思うと、会議の事務局であるホストもしくは共同ホストの方がカスタムビューの機能を使って偉い人を画面中央に、偉い順にピラミッド型に配置する運用にすれば実現できます。
しかも、ホスト側から参加者へカスタムビューの設定を適用させることができるので参加者全員に偉い人の姿を見せられるわけです。
この使い方で価値が生まれるとは思えないので、おすすめはできませんね。
カスタムギャラリービューはオンライン授業を想定して作られた
カスタムギャラリービューの使い方としては、次のようなものが想定されているそうです。
教師がカスタムギャラリービュー機能を使って、仮想クラスの座席配置をカスタマイズするような使い方です。
オンライン授業が利用シーンのトップにくるわけですね。
マルチピン、マルチスポットライトの悪用でも実現可能だ
新しく追加される機能にマルチピンや、マルチスポットライトという機能があり、これらを使うことでも「偉い人を上座に配置する」ことが実現可能です。
Multi-pin and multi-spotlight
With host permission, users will now be able to pin up to 9 participants on their end. The host can also spotlight up to 9 participants for everyone in the meeting.引用元:https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/201361963-New-updates-for-macOS?mobile_site=true
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マルチピンとマルチスポットライト
ホストの許可を得て、利用者は自分の画面に最大9人の参加者をピン留めできるようになりました。
また、ホストは会議の参加者全員に最大9名までスポットライトを当てることができます。
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画面上で自由にピン留めできるということから、参加者自らかが偉い人や上司の大きな顔を並べてピラミッドを画面上に作ることができます。
これをしていないと上司から指摘されるマナー、なんて思うと恐ろしいですね。
マルチピン、マルチスポットライトもオンライン授業で活用する
マルチピンやマルチスポットライトもオンライン授業で活用されることが想定されているようです。
例えば、障害のある学生や、授業の理解が追いついていないような生徒の理解を助けるために、教師はマルチピンを使用して、カスタムパーソナルビューで画面上の他の参加者を最大9人までピン留めすることで積極的にサポートできる、というものです。
逆に生徒側としても、聴覚障害のある学生が、教師と通訳の両方を画面上にピン留めすることで、授業の理解に役立てることがが可能とZoom社の関係者が述べているそうです。
せっかくの素敵な機能なので、ユーザーである私達がより良いやりかたで活用していかねばなりませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
では、また次の記事で。