- Scorpion EXO-R420概要
- 安全性能(Sharap Test:シャープ試験)
- SHELL:シェル(帽体・外殻)
- Ventiration:換気性能
- Visor:バイザー・サンバイザー
- Liner:ライナー(衝撃吸収ライナー・緩衝体・スチロール)およびSize、Weight:サイズ、重さ
Scorpion EXO-R420概要
Scorpion EXO R420(スコーピオン エーエックスオー アール)はScorpion EXO410Airの後継として登場シたヘルメットです。
EXO 410Airは、どちらかというと穏やかで滑らかな丸みを帯びた形でしたが、R420になり角ばった、レーシングヘルメットのような形状にアップデートされています。
特にリアスポイラーはまさに、というレーシーな感じですね。
このEXO-R420は空気力学的に優れた軽量で、優れた通気性と低騒音を実現した、価格競争力のあるオールラウンドヘルメットを目指して設計されています。
メーカーが価格競争力を、と明言するということは、より多くのバイクに乗るライダーにかぶってもらうための価格設定になっているということですね!価格についてはレビューの最後に触れていますので、お楽しみに。
安全性能(Sharap Test:シャープ試験)
ヘルメットに一番求められるスペックは間違いなく頭部の安全性能です。
JISでは実施していない横方向や後頭部の衝撃試験を行うSharpテストの評価が、殆どのライダーの走る道路におけ安全性を測定するのに適していると考えています。
転倒したり衝突した時に脳天(頭頂部)から落ちるとは限らないですよね。左右も後ろも、斜めの方向も安全性は確保したいものです。そんなことを加味した試験をしているのがSharpテストというわけです。
当サイトでは非常に厳しいと言われるSnell(スネル)よりもSharpテストの評価が安全性能として参考になると考えています。
残念ながら、Scorpion EXO 420はSharpテストの評価は受けていません。
1つ上のランクのScorpion EXO710Airが3つ星(★★★☆☆)であることから、同等かそれ以下であることが類推されます。
とは言え、Scorpion EXO R420はDOT認定とSnell規格(2015年基準)をクリアしていることから、安全面では十分評価できるヘルメットと言えます。
なお、ECEの認証を取得していないため、ヨーロッパで使用することはできないものになっています。ご注意を。
SHELL:シェル(帽体・外殻)
R420はポリカーボネート製のヘルメットです。ポリカーボネートは低価格ヘルメットの定番素材で、低いコストを実現しながら保護力を発揮してくれる優秀な素材です。
緊急用のクイックリリースシステムのチークパッドも付いていて、この価格のヘルメットには本当に素晴らしい装備です。
シェルのサイズは2種類になっています。低価格ヘルメットとしては標準的ですね。シェルのサイズが1つのものも中にはありますので、まずまずでしょう。
Ventiration:換気性能
EXO-R420には、チンバーに1つの吸気口、額の部分に1つの吸気口、リアスポイラー部分に1つの排気口があります。
EXO-R420のチンバーからの吸気具合が非常に良いようで、海外サイトのインプレには高評価の書き込みが多数見受けられます。
Visor:バイザー・サンバイザー
安全性能の次、ヘルメットに求められる第2のスペックは間違いなく視認性。安全を確保するための、ライダーの快適な視野を提供できるヘルメットであるか、押さえておきましょう。
Scorpion EXO-R420は購入すると透明なバイザーが付属しており、スコーピオンがEllip-Tec IIと呼んでいるラチェットシステムを備えたEver Clearバイザーが付いています。
Ellip Techとは、バイザーをシールの方向に引き戻して風や天候に強い状態を保つように設計されたフェイス・バイザー・ヒンジ・システムの名前です。
Ever Clearは、バイザー背面の曇り止めコーティングで、かなり効果的な曇り止めシステムです。もしEver Clearでは足りないほど敏感なライダーでしたら、Pinlock対応のバイザーに交換することも可能になっています。
そして最後に、視野については、開口部からの水平方向の視野はかなり広く取られています。垂直方向の視野は標準的か、やや絞った形になっています。
Liner:ライナー(衝撃吸収ライナー・緩衝体・スチロール)およびSize、Weight:サイズ、重さ
他のScorpionのヘルメット同様、R420の内部はScropionのKwikWick IIと呼ばれる素材で覆われた輪郭のあるフォームを使用して作られています。
KwikWickは湿気を吸い取り、肌触りが良く、簡単に洗える、抗菌作用のある優れた素材です。
多くのインプレで、EXO R420のライニングは非常に快適だと評価されており売りのポイントになっています。
Scorpion EXO R420は、中くらいの楕円形のヘッド(私たちのほとんどは)に適していますが、Scorpionのサイズはやや大きめになっているため、他のメーカーより1サイズ小さいものがちょうど良い傾向にあります。
重量については、ScorpionはR420で超軽量のヘルメットを作ると言っていましたが、R420の重さは約1.7 Kgで、平均的なフルフェイスよりも重いことは注意点となります。
しかしSnell規格の認定を受けているヘルメットでもあるということから、優れた保護機能を提供しているという点を考えると少し重いだけで低価格のメリットを得られることは考慮してあげて良いでしょう!
ラインナップは7種類です。
「DISTILLER」、「TRACKER」、「SEISMIC」、
「TECHNO」、「SUGARSKULL」、「SHAKE」、「SOLID」。
どれがお好みですか?
各サイト取り扱いがありますが、こちらがぶっちぎりの最安値です!
性能や価格面を考慮すると、ライバルとなるのはイタリアのAGV K3SVでしょうか。Sharpテストの結果が良いので、当サイトとしてはK3 SVとは比較した上で手にとってもらいたいと考えております!
他にも多数の国内・海外ヘルメットのレビューをしています。ぜひこちらからご覧になってください!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
では、また次の記事で。
参照:https://billyscrashhelmets.co.uk/scorpion-exo-r420-budget-full-face-motorcycle-crash-helmet-review/