パスコーソフトウェア

育児まっただ中のSE(システムエンジニア)であるパスコーが経験するIT・子育ての現実を生々しくお届けするブログ

MENU

ITストラテジスト 通称STに合格できたので勉強のやりかたまとめてみた

2017年10月に開催されたIPA情報処理技術者試験ITストラテジスト試験を受験し

3度目にして何とか合格を勝ち取ることができました。(午前1は免除)

f:id:pastel_soft:20190701085233p:plain

旧制度ではシステムアナリスト上級システムアドミニストレータに分類されていた試験です。

システムを外部から分析・解析しアドバイスするアナリストの視点と、利用者(管理者)の立場からより良いシステムにしていくアドミニストレータ(組み込みシステムが明示的に含まれる)の観点が必要になり、技術系のSE職の経験だけでは普段養われない観点があることから非常に難しいといわれています。

 

私自身の勉強方法の整理および、今後チャレンジされる方に少しでも足しになればいいなと思い、ここに記録を残すことにしました。

IPA ITストラテジストとは

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です

引用:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html

対象者像

高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者

統計情報

年度によって異なりますが、直近5年で見てみると概ねこのような統計になっています。
応募者数  6600~7400人
受験者数 4400~4900人
合格者数 640 ~700人
 合格率は14~15%です。
 
他の受験区分と同じく、応募したものの受験していない人の割合は3割程度はおり、私たちは試験会場へ到着=起床試験突破、なんて言ったりしています。
当日行けばなんとかなる試験ではないとうことを示している数字かもしれません。 

何故ITストラテジスト試験を目指したか

・私の業務ミッションに営業支援が含まれるている(建前も半分)
・10年前とは異なり、技術を技術として提供するだけでは価値がなくなってきている
・ITが経営課題を解決するたえのツールであることがようやく理解できてきたため、経営課題とITの結びつきが考えられ、伝えられるようになりたいと思った。
IPAの試験で最難関と言われている(合格できる力を持っていることの証明としたい。)
・社会人として私を育ててくれた師が営業支援を生業としており、いつかは私もと思っている(憧れ)
・憧れを現実にするために、43歳までにITストラテジスト中小企業診断士をとると決めている
 
私の性能
・独立系SIerERP(特に経理系のSE・途中からインフラチームに異動)に携わり、その後は出力機器系のメーカーでドキュメント関連のSE
・主にやっていたシステム     財務会計管理会計、債務支払、債権回収、固定資産、リース資産、経費精算
IPA取得済 初級シスアド〜基本情報〜応用情報〜情報セキュリティスペシャリスト〜プロジェクトマネージャ〜ITストラテジスト
・その他 日商簿記ITIL Foundation、MCSE2008、個人情報保護士、ほか
・30代後半にさしかかり中

勉強方法 午前1

今回の試験では免除でした。
高度試験を受ける際は、高度試験用午前1、2問題集をひたすら解きます。
試験区分に応じた過去問をとにかくぐるぐるやれば合格点は問題なく取れます。

勉強方法 午前2

こちらも同じく、ひたすら試験区分に応じた過去問をぐるぐる解きます。
STも3回目の受験となってしまった私は過去問もほぼ頭に入ってしまい、見た瞬間に回答がわかります。
良いのか悪いのか・・・。
午前試験の注意点
WEBサイトで、無料で問題を提供しているものもありますが
中には解答が平気で間違っているものがあります。
試験合格のための数千円は惜しくないので、書籍を買いましょう。
1年2年落ちでも問題ないと思いますので、最近でしたらメルカリとかで仕入れてもOK
 

勉強方法 午後1・午後2

こちらも基本は過去問を解きます。
事前に、ITストラテジストの参考書も読んでいると尚良いです。
高度試験ではどれも午後1で相当数の脱落者が出てしまいます。
午後1はしっかり対策をしていかないと危険という認識を持って、試験1ヶ月〜1ヶ月半前ぐらいまでに7割程度の正答率が出せることを目指します。
過去問5年~7年分ぐらいを繰り返し説いて午後1対策を重点的に行います。
午後の試験からは特に、ITストラテジストに求められる像を常に意識して回答を導くことが重要です。
ITストラテジストがどのように定義されているかは非常に重要なので、頭に叩き込んでください。

IPA ITストラテジストとは

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です

 
ST試験では「超優秀なプロジェクトマネージャ」や「超優秀なシステムエンジニア」が苦戦すると言われています。
SEが受けるIPAの試験でITストラテジストが最難関と言われているのが、ここにあると推察した。 
ITストラテジストという存在は戦略を考え、企画・推進しビジネスを成功させる人。
コンサルタントのイメージに近い。
 
プロジェクト開始後のPMやSEの視点で書く内容ではほぼ間違いなくアウト、この点を必ず念頭において午後の準備を進める必要がある。
ここだけは試験に合格するまでブレることなく意識を持ち続けてください。
そういう前提で、解き方に関しては次の書籍を頭に叩き込んで過去問を解きました。
 
▶広田航二 情報処理教科書 ITストラテジスト
    人によっては午後はこの本と過去問だけでクリアできるかもしれないほど、エッセンスの詰まった一冊です。
 

ITストラテジスト 午後2 最速の論文対策

    論文がネックな方はこちらも買い足してください。論文を書くにあたり、更に詳細を書いてくださっています。
3回目のチャレンジに当たり、もう最後にしたかったので合格論文を頭に叩き込むべくこちらを買い足し。午後2の論文を前述の広田先生の本で設計書を書きながらこちらで内容を確認・補足しました。

 

論文を書く際も午後1と同じです。

PMやSEの観点で書いてしまうと点数はもらえないと思います。あくまでコンサルの立場で書いてみてください。
 
問題文だけでなく本文中にも問題文と同様、出題者の期待に応える必要のある問いかけが存在します。
ここをスルーして、問題文に応じて自分の経験を書き始めるとアウト。
厳しい戦いになること間違いなしです。
詳しくは広田先生の本を参考にしてください。
 
また、2時間という限られた時間で論文の設計書と論文を書くのですが、ITストラテジストの論文は問題文中に論文を書くための材料が非常に少ない試験です。
自分で題材を考えなければいけませんし、普段PM・SE業務を行っている受験者からするとコンサルがどう考えてどんな活動をしているのかをその場で論理的かつ求められる思考を盛り込みつつ、2時間で論文を書ききるのは至難の業です。
自分なりのストーリーを事前に複数パターン準備しておくことが助けとなるでしょう。
※介護福祉関連の仕事を中心にしている時期があり、介護福祉の題材を3つ4つ準備していきましたが、「グローバル化」について論じる必要があり、試験会場で凍りついたのを覚えています・・・。
複数の業界・業種のネタがあると良いですね。 

試験勉強時間の作り方

・通勤時間 朝40分
・通勤時間 夜40分
・業務後マクド 1〜2時間
 
短ければ1時間ぐらい、長い日で3時間程度でした。
勉強期間は2ヶ月程度です。
この間に、子供が突発的に入院したりと、恐ろしいほど追い詰められた期間があったので、実質の勉強期間は1ヶ月ぐらいです。
過去2回の受験による貯金がなければ今年もだめだったと思います。
1回で合格する人たちはすごい!

ITストラテジストを名刺に書くメリット

この質問をよく聞かれるので書いておきます。

Q:ITストラテジストは名刺に書いていますか? 

A:はい。書いています。

最初はどうしようか1人で迷っていましたが、名刺に記載しています。

私はITストラテジスト(ST)とプロジェクトマネージャ(PM)を記載している。

官公庁向けの案件の場合は入札要件に情報セキュリティの有資格者がいることを求められるケースが多いため情報セキュリティスペシャリスト(SC)が入るのでプロジェクトマネージャと情報セキュリティスペシャリストをを書いた2枚目の名刺を出します。(私は登録支援士ではない)

この人が主担当なんだなとわかってもらえ、話が早いからです。

 

情報処理技術者試験の高度区分にはほかにも難関試験がずらり、そろっている。

  ※旧試験名は長いので割愛

 

合格してから名刺にITストラテジストと書いて活動していますが、予想以上に名刺に書いている人に出会います。

結論としては、みなさんITストラテジストと名刺に書いておられるということです。

最初、書くかどうか少し悩むし恥ずかしいような気持ちになるかもしれませんが、難関と言われるITストラテジストに合格したならば名刺に書かない手はありません。

超難関試験に合格したのだから、ひとまず書いて自分をアピールしてたら良いと思っています。半年ぐらいやってみて、万が一不評だったら消したらいいし、という軽い気持ちでOKです。  

ちなみに、日本ITストラテジスト協会(JISTA)でお会いする方はたいてい名刺に記載されていました。

 

名刺への書き方も悩むポイントで、概ねこういう風に記載されている方が多い。

名刺交換をする相手がITに関連する人が多ければITストラテジストで十分に通じます。

そうでない場合は、そもそもITストラテジストとはなんだろう?というところから説明しなければならないので国家試験であることを記すために経済産業省というキーワードを入れることで理解してもらいやすくなります。

私は中小企業の社長・役員の方などとお会いすることが多く、情報処理技術者試験の認知度があまり高くないため経済産業省 ITストラテジストと記載することにしています。

 

むしろ、日本ITストラテジスト協会でお会いする方は会計士だったり・中小企業診断士技術士・社労士などといった直接的に食える資格のサブとしてSTが記載されていることが多いという驚愕の事実に触れました。 

それを見ていたら、名刺に書くかどうかを悩む暇があったら次の目標に早く取り組んだほうが良いんじゃない?ということです。

名刺に書くかどうかの悩みは、すぐに書く!ということを結論としましょう。

 

いざ書いてしまえば名刺交換の際に、情報処理技術者試験を受けている方・過去に受けていた方からは「おお、ITストラテジスト合格ですか。すごいねー」なんてお言葉を頂戴できることも少なくない。

共通の話題ができるという効果ありです。

 

もし資格を名刺に書くかどうかを悩まれて当記事へお越しになった方は、合格証書を受け取ったらすぐに名刺に記載して、次なる活動のために時間を使ってください。

少しハードルは上がるかもしれませんが、自分自身を高めてくれる魅力的なブランド名刺が、さらなる高みへ私達を導いてくれるでしょう。

何も書いていない人と見比べたら、有資格者の声を聞いてみたいのは誰しも同じ感情だからです。

悩む暇があったら経済産業省認定 ITストラテジストと名刺に記載して誰が見ても魅力ある名刺にする。

そして、次なる活動に時間を使うのがベストだと思います!