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育児まっただ中のSE(システムエンジニア)であるパスコーが経験したIT・子育ての現実を生々しくお届けするブログ。ヘルメットレビューにも注力中

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ヘルメットの安全規格ECEが22.06になり、ヘルメットはどんな進化が求められるか。

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2020年6月ECE22.06が施行される

バイク用ヘルメットの安全性に関する改革は、ヨーロッパとイギリスがECEという法律を作って世界をリードしていることが広く知られています。

2020年、法律の変更により、現行のECE 22.05からECE 22.06に番号も変悪見込みになっています。

内容の合意がされれば2020年6月にもECE 22.06として発効されます。その後、製造業者、小売業者、輸入業者、流通業者が古いECE 22.05規制製品を販売できるのは3年間となります。

2023年6月以降は、規則22.06に適合しないヘルメットやバイザー、アクセサリーの販売は違法となるものです。

すべてのヘルメット形状がECE22.06の変更の影響を受ける

ECE22.06ではすべてのタイプのバイク用ヘルメットが変更の影響を受けます。

国連はヘルメットを、ジェットヘルメット、フェイスカバーなしバイク用ヘルメット、フェイスカバー付きヘルメット、フルフェイスヘルメット、モジュラーヘルメット(システムヘルメット)と分類しており今回のECE22.06ではそれら全てに影響のある変更となっています。

新しい規制は、ヘルメット自体はもちろんのこと、ヘルメットに取り付けられるバイザー、サングラス、アクセサリー類にも適用されるため注意と確認が必要です。

モジュラーヘルメットは一気に厳しくなります!要注意!

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シールドを閉じた状態、開けた状態の両方で規制を満たす必要が出てくるモジュラーヘルメット

モジュラーヘルメットの場合は、①シールドを装着した状態と②装着していない状態でテストする必要があります。

ヘルメットは、チンバーを下げてロックした状態では規定に適合しているが、あごのバーを上げた状態では適合していないものも現在は販売されていますが、これが規制を満たさないものとして扱われるようになります。

すべてのモジュラーヘルメットは、シールドを閉じたロックされた状態、および開いた状態で、規制を満たすことが必要となります。

オープンフェースヘルメット

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オープンフェイスヘルメットに貼り付けられるシール



下側の顔や顎を保護していないすべてのオープンフェイスの蓋には、上の画像のように印を付ける必要があります。

世界的な流れとしては、バイクに乗る時にはフルフェイスヘルメットもしくは、フルフェイスに準ずる安全性を持つヘルメットをかぶることをライダーに求めていく方向になっていますね。

近い将来、アメリカンバイクに乗るライダーがかぶっているような、いわゆる半ヘルやオープフェイスヘルメットは販売できなくなる可能性さえ感じます。そりゃぁ、100km/hで転倒したら鼻や顎、耳など無くなるでしょうからね・・・・

反射シール

ヘルメットには反射するステッカーが箱の中に入っていて、目立つように置く場所をきちんと指示してくれます。これは多くのメーカーにとって新しいことではないだろう。

2020年6月以降、ヘルメットのテスト

ヘルメットの衝撃試験の主な違いは、試験が今では異なる速度とヘルメットシェル全体のより多くのポイントで行われることです

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ヘルメットの安全テストは、Sharpテストに近いものが標準化される

ヘルメットはまた、平らだったり、傾斜、またはカーブの形状をした複数の型に設置した状態で様々なテストが必要になります。

当サイトで推奨しているSharpテストの結果はすでにこういった要素の多くを取り込んでいますので大きく変化することはないでしょう。

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世界一、多方向からの衝撃試験を行うSharpテストの評価がいよいよスタンダードに

むしろ、ECE22.06では32方向からの衝撃試験を行うSharpテストが標準テストになったと思ってもいいような内容になっています。

バイザーの変更

バイク用ヘルメットのバイザーも、新しいECE 22.06規制により、より厳しいテストを受けることになっています。

ECE22.06のテストでは、秒速60m(時速216km)のスチールボールを使って、乗り物に乗っているときにバイザーが何かにぶつける試験を行うことになっています。

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時速216kmでスチールボールをぶつけても大丈夫なバイザーが必要

このテストに合格するには、バイザーが変形したり、破損したり、ヘルメットから外れたりしてはいけません。また、レポートを読むと、テストに合格するにはバイザーを閉じたままにする必要があることがわかります。

この試験に合格していれば確かに安全だと考えることができますが、かなりの強度が必要になることが容易に想像できます。そして、逆に安価なモデルのバイザーはほとんど販売できなくなるでしょう。

脳損傷の予防

オートバイが衝突事故で受ける、目に見えない最悪のけがの一つは、激しい頭のねじれや回転によって引き起こされる脳の内部損傷です。

脳の内部損傷は、事故を起こしてしまった現場で発見することは困難にも関わらず命にかかわる危険性がある損傷を引き起こす。より一層の安全性を求めるようになるのは当然ですね。

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衝撃を受けた時、ヘルメット内で脳が受けるダメージ

回転加速度を測定するために、ヘルメット内側のヘッドフォーム内のセンサーが力を測定しながら、所定の速度で固定された角度で落下させる試験を行うようになります。

新しいヘルメットの規定は私にとってどんな意味がありますか?

新しいECE22.06の規制を満たすために必要となる、追加開発コストがかかることが考えられますが、高性能なヘルメットを開発している各ブランドにとっては大きな痛手にはならない程度であると推測することができます。

現時点で高い安全性能を満たしている製品を持つメーカーは、ECE22.06の規制を満たすために、ほとんど何もする必要がないとも言えることが理由です。

ヘルメット全般で見ると、バイクショップなど小売店の価格は上がるだろうと思われますが、ヘルメットがより高いレベルでテストされた安全性能の高いものだという安心感のためと考えると、支払うべき価格と考えたほうが良さそうだ。

安全に、そして楽しいバイクライフを過ごすために、日本もECE22.06に追いかけるようにJISなどの規制の見直しが入ることは容易に想像ができます。

買ったヘルメットが数年後に公道を走れなくなると悲しいですし、ヘルメットを買い換える際には、安全性の高いモデルを選んでおくようにしてください。

できれば、Sharpテストで4つ星(★★★★☆)クラスを選んでおくとベターです!多数のヘルメットのレビューを書いていますので、各ヘルメットのレビュー内容をご確認ください。

www.pastel-software.work

おっと、バイクの安全確保もお忘れなく。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた次の記事で。

 

参照:https://www.visordown.com/news/industry/everything-you-need-know-about-new-motorcycle-helmet-regulation