客先でトラブル発生!
user profile serviceサービスによるログオンの処理に失敗しました。
ユーザープロファイルを読み込めません。
- ユーザープロファイルはユーザーアカウントごとの設定情報を保持している重要データ
- ユーザープロファイルが壊れることは未然に防げない
- 眼の前の障害もぐら叩きを続け、今日も頑張ったと思ってはいけない。
- 前任が引き継ぎ無しで去った社内SEは不幸でしかない
- イメージバックアップとリモート操作で状況を打破しよう
ある日、打ち合わせのために客先に訪問したところ、なにやらトラブル発生とのことで少し待つことになった。
サインインできないようだった。
私達は客先でへ打ち合わせに行った際に先方の社内SE(Fさん)がトラブル対応で四苦八苦しているということで少し待っていた。
20分ほどして、応接室に入ってきたFさんが申し訳なさそうに対応できないから助けてほしいと見せてくれたのがこのメッセージ。
あれ、なんだかユーザープロファイル壊れてる感じ。
客先企業はPC260台、タブレット120台ぐらいの環境で動作しているすべての社内システムをFさん1人で見ています。
いわゆる1人情シス。ワンオペ。
解決できていないシステム障害まみれ。
(環境の整備・対策の提案で訪問している。)
ユーザープロファイルはユーザーアカウントごとの設定情報を保持している重要データ
Windowsを使う時はユーザーアカウントでサインイン(ログオン)しますね。
サインインするユーザーアカウントによって、デスクトップやドキュメントフォルダにWordやExcelのファイルを作成・編集したり、WEBサイトをブラウザのお気に入りに登録します。
その他、デスクトップの壁紙やOutlookのメールアカウント設定、インストールしたソフトウェアのユーザーアカウントごとの設定情報などを保存しているのがユーザープロファイルです。
データの詳細は、レジストリと言われるWindowsのシステム用データベースの中に格納されています。
詳しい方はご存知かもしれませんが、HKEY_CURRENT_USER の中に個別ユーザーアカウントごとの設定情報が格納されています。
ユーザープロファイルが壊れることは未然に防げない
ユーザープロファイルが破損する原因は色んなパターンがあり、Windows OSのアップデート(Windows Updateの実施)やウイルス対策ソフトの誤動作、ハードディスク・SSDの不具合などが原因で発生することが多く見受けられます。
最新OSであるwindows10でも残念ながら発生している情報を少なからず見かけられます。
しかも、脆弱性と言われるセキュリティの抜け穴を塞ぐためのパッチを適用する際に多く発生してしまうのです。
上記を読んでいただけるとおわかりのように防ぐことが難しい障害であるため、ユーザープロファイルが破損してしまったら修復することを考えるしかありません。
修復が困難な場合は、ユーザープロファイルの再作成を行う必要があります。
眼の前の障害もぐら叩きを続け、今日も頑張ったと思ってはいけない。
こんなユーザープロファイルの破損トラブルなども含めてITの知識や経験が少ない人が担当となってしまうと、現実は打合せどころではなくなる。
アポをとって訪問しても対応に追われて前へ進めることが難しいことも多い。
根本原因の解決をせずに目の前のPC保守作業を優先してしまっているので申し訳ないけれど上司の方と会話を進めることにした。
当該企業では、出力機器等含めると400台を裕に超える数のデバイスと、30拠点もある拠点のネットワークを含めて動作する全システムを見ているんだから勿論手が回らない。
現地まで車で数十分かけて移動して、再現するか試験をして再現させてからわからないなりにgoogleで検索しながら調査しているんじゃ解決しない。
そうこうしている間に次のトラブルが発生してスマホが鳴る。
福祉業界の現場はITリテラシが高くないという課題があり、説明しても現場では理解が得られない。
社長はPCなんて持たなくても仕事ができるから利用者と向き合え、というスタンス。
そんなことに嫌気がさして前任の方は退職してしまったのでした。
前任が引き継ぎ無しで去った社内SEは不幸でしかない
そもそも年度末に前任が引き継ぎなしで退職してしまい突如、担当に命じられた50代のPCにちょっと詳しい方が社内SEを名乗らざるを得ない環境。
PCのスペックや操作は多少詳しいもののユーザープロファイルが壊れてしまうような場合には手も足も出ず夜な夜な再インストールを余儀なくされているのでした。
1人で400台近いデバイスを管理することはそもそも破綻しているし夜な夜な再インストールするなんて辛い。
いつか健康問題に発展してしまいそうだ。
企業として課題だから、ありたい姿を描いて上申し整備しましょう。
本来担わなければならないシステムの法改正や施設の利用者へののサービス向上のための効率化を検討する時間が作れるようにしましょう、という打ち合わせをするために訪問していました。
しかし介護の現場ではいつもこうです。
一筋縄ではいかない。
イメージバックアップとリモート操作で状況を打破しよう
そもそも、このままの状態ではだめだよね、ということを提案しているので眼の前のトラブルであるユーザープロファイル破損の修復対応だけだよ、と合意の上で対応を実施。
ユーザーアカウントプロファイルの修復を実施しました。
- [スタート] ボタンをクリックし、[検索] ボックスに「regedit」と入力し、Enter キーを押します。
- レジストリ エディターで、次のレジストリ サブキーを見つけて、キーをクリックします。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
- ナビゲーション ウィンドウで、S-1-5 (SID キー) から始まり、その後に長い数が続くフォルダーを見つけます。
- 各 S-1-5 フォルダーをクリックし、詳細ウィンドウで ProfileImagePath エントリを見つけてダブルクリックし、これがエラーが含まれるユーザー アカウント プロファイルであることを確認します。
- 詳細ウィンドウで .bak の付いていないフォルダーをクリックし、RefCount をダブルクリックして、「0」と入力し、[OK] をクリックします。
- 詳細ウィンドウで .bak の付いていないフォルダーをクリックし、State をダブルクリックして、「0」と入力し、[OK] をクリックします。
- レジストリ エディターを終了します。
- コンピューターを再起動します。
- お使いのアカウントで再度ログオンします。
その後、打合せをしている間にも現場から電話が鳴る・鳴る・鳴る。
電話に出るから対応の割り込みが入る・入る・入る。
一人情シスの孤独さと厳しい立場に触れた時間でした。
ほとんど全部Windows7だから10への移行もあるんだよね。
PC260台。今から計画、予算取り。
決済は各施設だから本部は啓蒙しかできませんとのこと。
骨が折れると思いますが関わることになったのもなにかのご縁。
社内SEの立場に立って取り組もうと時々、担当営業にくっついていって整備して救ってあげたいと考えている。
疲労困憊でウトウトすることもあるとのことだったので次の2ステップを強くおすすめしてきた。
定番のAcronis(アクロニス)でワンクリック復元
操作が難しいという方は、Windowsや各種の設定情報、重要なファイルを含めてシステム丸ごとをバックアップしてくれるイメージバックアップと呼ばれる手法での丸ごとバックアップがおすすめです。
ITに詳しいプロでなくてもワンクリックで丸ごとバックアップをしてくれるので、
月に1度ぐらい、外付けのハードディスクなどにバックアップしてください。
いざという時にはバックアップした時点に丸ごと復旧(リストア)することができるという優れもの。
いざという時に自分のスキルで調査し、解決させる自信がなければとりあえず手元に買っておいて損はしない。
大切な情報にとって、転ばぬ先の杖になってくれる。
定番のTeamViewerで遠隔操作。すぐに行く!負荷を軽減
電話が鳴るたびに拠点まで車を走らせている今の状態は非常に厳しいと言わざるを得ない。
何かトラブルが起きてしまっても、まずは本社から遠隔(リモート)で現象確認し、対応が終わるものも少なくない。
オンサイトで出向かなければならないときでも、現象を思い浮かべながら対応を考えつつ車を走らせたり、システムベンダーにTEL連絡しながら移動することもできて効率的だ。
では。