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OGKカブトのJIS認証取り消し事件のまとめと、来春の新製品について

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OGK KABUTO

21歳で2輪免許を取得して以来、バイクに夢中。今も育児の合間に愛車の隼でツーリングを楽しむパスコーです。

 
OGKカブトと言えば、大阪は東大阪市に本社のある、ヘルメットメーカー。数多くのヘルメットの中でもKAMUIシリーズやRTシリーズはバイク乗りの中でも人気のあるモデルです。

国内最高峰クラスで走っている韋駄天・秋吉耕佑選手のレプリカモデルRT-33 AKIYOSHIなども販売しています。RTシリーズの売り文句は世界で戦える、軽量ハイスペックモデルだったりします。

 

プロのライダーも使っているヘルメットを製造するメーカーとして、実績・信頼があり安心して選びたいヘルメットメーカー、のはずが、2019年11月にOGKカブトはJISの認証取り消されてしまう事件が発生しました。

ちょうどヘルメットの買い替えを考えているところだったので、OGKカブトのヘルメットは安全なのか?これからもかぶってバイクに乗って大丈夫なのか?という疑問に答えを見つけるべく、JIS認証取消に関する情報を収集してまとめることにしました。

JIS規格とは日本国家標準の1つ。取り消しサーキット走行が不可となる場合もある大事件

そもそも、JIS規格とは何かを正しく認識しておく必要を感じ、調べました。

JIS規格とは、日本工業規格(JIS:Japanese Industrial Standards)が決めた規格のことで、日本工業規格は、工業標準化法に基づき、日本工業標準調査会の答申を受けて、主務大臣が制定する工業標準で、日本の国家標準の一つです。

同様に、よく耳にするISO は国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)が決めた規格で、国際的な標準です。

 

今回、OGKカブト社は日本の国家標準であるJISの認証を取り消されてしまったことになります。国家資格の剥奪という大きな事件です。

ではJIS規格をクリアしていないとどういうデメリットがあるのかというと、JIS規格をクリアしていないヘルメットはサーキット走行が認められなくなります。

 

レース走行はしないとしても、バイクレースの世界選手権であるMotoGP日本グランプリの開催される、筑波サーキットの車両装備規定(ファミリー走行クラス)には次のような記述があります。

「ヘルメットについては、フルフェイス型又はジェット型でJAF公認/JIS規格、SNELL規格に適合したものを着用すること」、と明記されています。

 

更に普段のツーリングに近づけてみると、ガソリン1リットルで何km走れるかを競うような中学生も参加するホンダエコマイレッジチャレンジのような走行でも、JIS規格を満たすヘルメットの着用が義務付けられています。

それぐらい、安全のために必要なレベルであるということがわかりました。

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ヘルメットのJIS規格について

参考:ホンダ エコマイレッジチャレンジ2017競技規則

 

このような記述があるぐらいなのです。

ヘルメットがJIS規格を満たしていない場合、安全性が確保されないためサーキット走行が不可能です。走行を認めることができないぐらい、安全基準を満たしていないヘルメットということになってしまうのです。

JIS規格を満たしているかどうかというのは、それぐらい重要なポイントであるわけです。OGKカブトをかぶるライダーとしても、JIS認証の取り消しは、ある種、ヘルメットの死を意味するわけですから、ここは重要です。

唯一の救いは、今回の事件ではOGKカブト社の東大阪市の工場がJIS認証を取り消されはしましたが、ヘルメット自体はJIS規格を満たしているということで最悪の事態は免れたと言えます。

ヘルメットがJIS認証を取り消されたら、不安でかぶっていられないので問答無用で買い換えざるをえなくなります。日本企業の悪い話を耳にするのも辛いし、ここは素直に良かったところです。 

 

JIS認証取り消しについて事実の整理 

2019年11月25日 経済産業省よりオージーケーカブトのJIS認証取り消しニュースが流れました。経済産業省により報告されている点を要約すると次の通りです。

  • 一般財団法人日本車両検査協会が2019.11.25に臨時検査を実施
  • JISの届出と、組み立て場所の実態が乖離
  • 品質管理体制に重大な問題があると判断
  • ヘルメットの安全性や品質はJISを満たす

 まず、OGKカブトのヘルメットを現在使っている方に安心していただきたい情報としては、ヘルメットの安全性や品質はJIS規格を満たしているという点です。

製品はJIS認証を満たすという情報を耳にしてほっとされた方もいるのではないでしょうか。

www.meti.go.jp

 

2019年11月28日 重要なお知らせとして次のタイトルの記事がアップされています。

弊社東大阪衣摺工場 JIS認証取消理由の経緯と詳細について

記事の内容を要約すると次の通りです。

  • すまんかった
  • ヘルメットの内部にあるFRP帽体(強化プラスチック)について、東大阪衣摺工場で20%、中国青島工場で80%という生産比率を約束してJIS認証を受けていたが長期に渡り守られていなかった
  • すまんかった

つまり、認証を受けるにあたり申告していた生産割合をずっと守らずに生産をしてきたのが明るみに出てJIS認証の取消というダメ出しを食らったというわけです。

社内では把握できていたはずです。後に出てくる今後の対策においても、「品質管理、生産管理の部門、コンプライアンス通報窓口を作る」とあることからも、知っていたのに言えなかった人も少なくなかったと推測できます。www.ogkkabuto.co.jp

 

 

2019年12月01日 

OGKカブト社の公式twitterアカウント( @OGK_KABUTO )でも、製品には問題ない旨のツイートをされているのを確認しています。会社としても、ヘルメットをかぶるユーザーに対して製品に問題が無いことは一刻も早く伝えたいと動いていたのでしょう。

その後、OGKカブト社のWEBサイトは次のタイトルの掲載をそれぞれ2度にわたって行っています。1つずつ要点をまとめてみます。

弊社東大阪衣摺工場のJIS認証取消における今後の対策について

こちらの記事では、JIS認証取消になった事実と、今後の対策について書かれています。要点としては次のようなことが書かれています。

  • すまんかった
  • 品質管理、生産管理の部門、コンプライアンス通報窓口を作ります
  • 社内体制、社内規定を整備して二度と起きないようにします
  • JIS取り消しとなった東大阪衣摺工場の生産を中国青島工場に切り替えます
  • 東大阪衣摺工場のJIS再認証取得をがんばります
  • すまんかった

www.ogkkabuto.co.jp

オートバイヘルメットに関するお問い合わせにつきまして

こちらの記事にはOGKカブトのヘルメットを使うユーザーの質問に答えています。恐らくはおびただしい数の問合せを受けて、多かった質問の回答を掲載さいているものだと思います。主要な内容をまとめるとこちらです。

  • すまんかった
  • ヘルメットはJIS認証の品質があり、安全だから使って問題ないです
  • 日本で最終組立しているからメイドインジャパンは事実
  • 一部のヘルメットがWEBサイト上でJISマーク表示が消えています(RT-33シリーズ/RT-33R MIPS、AEROBLADE-5シリーズ(エアロブレード-5)、IBUKI(イブキ)シリーズ)
  • すまんかった 

www.ogkkabuto.co.jp

 

とにかく一貫して、OGKカブト社が伝えたいメッセージとしてはヘルメットという製品自体に問題はなくJIS認証も引き続き受けている(一部を除く)ということです。前述の通り一部を除くとしていますので、該当のヘルメットは新規の販売ではJISマークが記載されていないけど同等品質ですよという扱いになります。

競技に使っているなどで不安に思う方は、躊躇せずにOGKカブト社へ問い合わせをしてみましょう。こういう状況ですし問合せは殺到しているはずですから質問の回答は用意がきっとあるでしょう。

MFJから出ているJIS認証取り消しに対してのヘルメットの利用可否の見解も参考になります。

2019年11月26日
株式会社オージーケーカブトのJIS認証の取り消しについて
MFJロードレースレース参加者の皆様         2019年11月26日
 
11月25日付けで経済産業省より、株式会社オージーケーカブトに対するJIS認証の取り消しが発表されました。但し、製品の安全性や品質に関しては車両検査協会の試験でJIS規格を満たしており問題ないとあり、過去MFJ公認となっている製品(ヘルメット)については、今後もMFJ公認ヘルメットとして競技に使用が可能であることをお知らせ致します。

MFJ競技用装備部会

以上

JIS認証の取り消し自体は非常に残念なことだけど、かぶっているヘルメットが今すぐ買い換えなければならない事態は避けられました。(不安は拭えないけれど)

ヘルメットは安全性を示したが、企業の運営は課題山積が透けて見えた。ここからがOGKカブトの踏ん張りどころだ

WEBサイトやtwitterなどでは一貫してヘルメットはJIS認証を継続しているので大丈夫ですというメッセージを発信しているOGKカブト。

ヘルメットは大丈夫と言われても、ユーザーやOGKカブトのヘルメットを検討する将来のユーザーの信頼を大きく失ったことは事実。いかに大丈夫だと言われても、ヘルメットを買い替えるとしてOGKカブトのヘルメットが候補に入るかと言われれば即答でNOと言う人が殆どだろう。

頭という、バイクに乗る上で最も守らねばならない部分を守るヘルメットに対して不安な気持ちをほんの少しでも持ったままかぶることはバイクに乗る楽しさを大幅ダウンさせることは間違いない。

 

現時点では、JIS認証を取り消されてしまった根本原因である認証を受けるために約束した生産比率を守るための具体的な活動が見えてこない。改善策として提示している内容も突っ込みどころが満載になっている。

 

品質管理、生産管理の部門、コンプライアンス通報窓口を作ります 

このように記載されているということは、今まで存在していなかった、かつ問題の根本原因が関与していると考えられます。

品質管理や生産管理はきっと誰かが兼務していて、実態は名ばかりという状態だったのかもしれません。

通報窓口の記述も気になります。現場クラスはきっと生産比率に問題があることは知っていたにもかかわらず言えない文化があったのかもしれません。

その課題に対して、専門部門と窓口の設立を対策にあげておられますが、具体的にどんな管理をするの?そもそも(恐らく)経営陣の判断で生産比率が守れなかったと考えられるのに、現場に部門を作れば品質改善するの?通報されないためにどうするの?という疑問が残ります。

社内体制、社内規定を整備して二度と起きないようにします

上記の体制や規定を作れば大丈夫なの?単なる精神論にならないのかな?どうやって二度と起きないようにするのか、ヘルメットをかぶるユーザーとしては具体的な再発防止策が知りたいですね。

ヘルメットは頭を守る最重要の装備だから。

JIS取り消しとなった東大阪衣摺工場の生産を中国青島工場に切り替えます

JIS表示が消されたヘルメットはどうすればJIS表示できるようになるの?

 

これらの疑問に対する答えが提示されて、OGKカブトのヘルメットに安心して、信頼してかぶれる日が来るのを期待したいですね。

これから発売される新モデルは逆に期待

散々騒がれたJIS取消騒ぎを受けて、OGKカブトの社内は大変なことになっていることは用意に想像できます。社内ではピリピリした雰囲気の中で社長・役員・幹部が何度も対策会議を開いているでしょう。

東大阪工場の工場長や設計部門のマネージャも同席し、実現可能かつJIS認証を受け続けられる仕組みや体制づくりに取り組んでおられることも、期待を込めて想像することができます。

OGKカブト社の社運をかけて乗り越えなければならない経営課題です。辛口で書きましたが、上記の私達ユーザーが抱く疑問に対する答えも用意が進んでいるでしょう。

今こそ、WEBサイトのトップページに書いていることをユーザーが信じられる形で見せてほしい。OGKカブトのヘルメットは良いよねと言えるようにしてほしいと願います。

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OGK Kabuto Webサイト TOPページより

妥協なき安全性、高次元のパフォーマンス性能。

「人の命を守ること」安全性はヘルメットの真価が問われるKabutoにとっての永遠のテーマです。さまざまな実験データを製品づくりにフィードバックし、日々の開発に取り組んでいます。プロユースに信頼される技術をコンシューマー製品にも・・・Kabutoは妥協なきプロダクト精神でこのテーマに挑みます。

 この内容を期待した上で、今後発売、生産されるモデルについては、JISの再認証はもちろんのこと、自信を持って生産・品質の管理状況を外部に出せるよう努めて作られるだろうと考えられます。

むしろ、イメージダウンした分を取り戻さなければならないでしょうから品質には今までの製品以上に自信を持って生産・販売ができるモデルが発売されると期待したく思います。

辛いニュースではありますが、膿を出し切り、新製品のニュースを楽しみに待ちたいですね。そのニュースが届いたならば是非候補に入れて吟味していきたいですね。

現在、OGKカブトのヘルメットをご検討中の方は、真っ当にJISマークを継続しているKAMUI-Ⅲシリーズでご検討されることをおすすめします。

新製品の発売予想時期は2020年2月~4月

さて、OGKカブトの新製品は一体いつ発売されるでしょうか。過去の実績から予想を立ててみたいと思います。過去10年における、新年最初の新製品情報を列挙すると次のようになります。

  • 2019年02月05日【新製品】快適性を追求したインナーサンシェード付オープンフェイスEXCEEDにニューグラフィックモデル「CLAW(クロー)」を追加。
  • 2018年03月05日【新発売】KAMUI-Ⅱにニューグラフィック「GALAN」を発売
  • 2017年04月03日【新発売】 システムヘルメット「KAZAMI」にニューカラー2色を追加
  • 2016年03月10日【新発売】開閉シールド付きストリートジェット「ROCK」「ROCK G1」を発売
  • 2015年03月09日【新製品】ソフトタッチでゆったりとした「ラグジュアリー」なかぶり心地を実現、BOB-Zシリーズ
  • 2014年01月21日ストリートジェットの定番 BOBシリーズ"ワンピース"に新デザインを3種追加
  • 2013年03月01日全排気量対応ジェット「BOB-K」にアニメ"ワンピース"の新作3種登場!
  • 2012年04月10日軽量エアロフォルムの次世代ニューモデル「AEROBLADE-Ⅲ」
  • 2011年04月25日AVAND INSEVEに個性的な新色×2カラー追加!!
  • 2010年01月20日待望のヱヴァンゲリヲン新劇場版「BOB-B ヱヴァンゲリヲン」ついに発売スタート!
  • 2009年03月04日ファンキーなスカル柄ジェット「BOB-SKULL」発売開始。

 1月に新製品や新カラー・グラフィックモデルが発売されている実績がありますが、今回のJIS認証取り消しの対策が先に必要なため来月発売されるとは考えにくい状況です。

ということから、当パスコーソフトウェアとしては2020年3月にOGKカブトが高い品質を引っさげた新ヘルメットの発売と予想します。(期待したい!)

楽しみに待ちましょう。情報を得られれば皆さまに届けしたいと考えております。

 

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では、また次の記事で!

 【続報】2019.12.12 WEBサイト更新 東大阪衣摺工場での新規生産が中止

2019.12.12にWEBサイトが更新されていました。

弊社東大阪衣摺工場 生産製品の生産移管と納期遅延についてというタイトルです。OGKカブト社内では毎日、緊迫した空気が漂っていることかと思います。

少しでも進捗させたい気持ちが、WEBサイトの更新という形でユーザーへの情報発信という行為で表現されているのだと思い、対策に期待してページを開いた。

内容をまとめると次のとおりです。

  • すまんかった
  • 東大阪衣摺工場で新規生産やめた
  • 中国青島工場での生産移管するよ
  • でもまだ時期の目処は立っていないんだ
  • すまん・・・

というわけで、 東大阪衣摺工場での新規生産を取りやめたことにより、もちろんのこと生産量が落ちています。これにより納期遅延が起きてゴメンナサイ。という内容でした。

対象のヘルメットは、RT-33シリーズ/RT-33Rシリーズ、AEROBLADE-5シリーズ、IBUKIシリーズです。

年末年始の時間を使ってどう立て直してくるか、期待して待ちたいです。

 

www.pastel-software.work

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