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育児まっただ中のSEパスコーが経験したIT・子育てについての経験をお届けするブログ。趣味であるバイクにあまり乗れないことから、欲しい物のレビューを書くことで楽しんでいる。バイク関連がメインコンテンツになりつつあります。

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世界最大のバイク市場インドのヘルメット国家基準はズタボロだった!!

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世界最大のバイク市場であるインドにおける、日本のJIS的な存在であるインド基準局(Bureau of Indian Standards (BIS))はこれまで、1.2kg以上の重さのあるヘルメットの輸入を認めてこなかった。

それが、ここにきて重量規制が緩和されることが判明しました。

今回はその経緯を探っていきます。

 1.2kgより軽くて安全安心なヘルメットは存在しない

当サイトでは様々なヘルメットレビューをご紹介しているが、1.2kgを下回るヘルメットというのはパッと出てこない。

軽さが特徴的なBELL helmet(ベルヘルメット)のBroozer:ブルーザーで1350g。非常に軽いヘルメットとして紹介したヘルメットで1.35kgだ。

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 その他、カーボン比率の非常に高いものであればもしかしたら1.2kgギリギリに滑り込めるかどうかといったところで、多くは1.4~1.8kgが平均的だ。

それぐらい、インドの基準である1.2kgというのは軽さを求めていることになる。世界一軽さに厳しい国ということになる。

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インド警察の新型コロナ特性ヘルメット

結果、どうなるかと言うと・・・インドの交通事故による年間死亡者数は年間15万1113人で世界最多となっている。(2019年実績)

これは世界の死者数135万人の約11%を占め、2位中国の死者数6万3,093人の2倍近い。

世界最大の市場だからといって、2位の中国をぶっちぎって死亡者数が多いということを看過するわけにはいかず、国の規制が緩和されるという流れになったようです。

インドではECE、SNELL、DOT、JISをクリアしても売れない。

問題は多岐にわたっており、ヘルメットの重さだけが問題ではないとは思われるものの、安全性能の高い製品を見渡した時に1.2kg以下というのは無茶な要求でしかない。

一体いつからこんな無茶な要求をインドがしているのかというと、インド基準局(Bureau of Indian Standards (BIS))は2018年に可決された法案をベースに言っていることが分かった。

このたび、この法案を修正するという動きになっている。

この法案では、ヘルメットの販売許可安全基準として、ISI(アイエスアイ)マークの付いたもののみを認めています。

このISIというのは、インド唯一の政府認証機関で、製品輸入のためには認証許可をBSIへ申請し、BSI発行のISI認証書及びISI認証マークを取得しなければ、通関及び販売ができないと定められています。

これにより、1.2kg以上の安全性能に優れたECEやDOT、JIS、SNELLなどの試験をクリアしたヘルメットは重量がネックでインド市場で販売されることはない、ということになっています。

ISI非認証ヘルメットが大人気のインド。

輸入製品ではないためISI認証を受ける必要のないインド国産のヘルメットは安全性能が低く、安価で研究開発もされていないようなチープな模造品が主流となっているが、ライダーの中では人気があります。

インド基準局BISは、ISIマークの厳しすぎる認証基準のために、海外ヘルメットブランドを排除しすぎてしまったと言えます。

理由は前述した2点だ。

  1. 輸入ヘルメットはISI認証が必須
  2. 海外メーカーでは対応できないと言える重さの基準

ISI認証の基準が厳しすぎると見ることもできるし、インド国内の産業を守るために厳しすぎる基準を設けた結果、安全を見落としていたとも言える状況です。

1.5kgまでヘルメットの重さが緩和。オイオイまだ相当厳しいな。

 実は安全で高品質な海外製ヘルメットを使いたいと考えているライダーにとっては、手に入れたくても(正規ルートでは)体にれられず困った状況を起こしていた。

高い海外ヘルメットに投資する余裕があるにも関わらず手に入れられなかったり、手に入れたとしても被っているのがバレたら罰せられる状況に困惑している状況がありました。

2020年9月までは。

遂に、2020年9月4日からBISの基準がアップデートされてヘルメットの重量許容量が1.5kgに引き上げられました。

これにより、DOT、ECE、Snellなどの規格に準拠したグローバルブランドの高品質ヘルメットが(一部ではあるが)インド市場に入ってくることになりました。

ヘルメットは、頭部という事故の衝撃から最も守らなければならない部分を守るための装備ですから当然のアップデートと言えば当然ですが、非常にポジティブなニュースです。

私達もヘルメットには多少お金をかけてでも安全安心な品質のものを選んでいきたいものですね。

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最期までおよみいただきありがとうございました。

では、また次の記事で。

参照:https://www.rushlane.com/helmet-rules-india-changed-12369271.html