ホンダは、ヤマハのテネレ700に対抗するために、アフリカツインの小型版の制作に取り組んでいるという噂がここ数年、業界の中で流れていました。
このたびホンダが、アメリカでトランザルプの商標権を再申請することを決定したことで、いよいよトランザルプ復活の噂が信憑性を増してきました。
- ホンダは世界各地でトランザルプの名称に関する権利を押さえにかかっている。ということは・・・
- ホンダはオフロードも走行可能なミドルアドベンチャーを検討中
- トランザルプは2021年の市場こそ輝くステージ
- 発売日、詳細スペック、価格
- あわせてよみたい
ホンダは世界各地でトランザルプの名称に関する権利を押さえにかかっている。ということは・・・
ホンダはアメリカでは2016年にトランザルプの商標権を失効させていましたが、このたびホンダは「トランザルプという名称をオートバイとオートバイの構造部品」に使用するためのものであるとして、アメリカで使用するために新たな申請を上げたことが判明しました。
ヨーロッパでは、2008年に登録されたこの名称に関する権利は2015年に更新され、2026年まで保護されている。
オーストラリアでは2017年に権利が更新され、日本では2019年に更新しています。
他の地域でも、2012年に製造中止となったあともトランザルプの名称に関しては権利を保持したまま2021年を迎えています。
生産終了後、完全に復活の兆しがなくなってしまえば商標権を押さえる必要はありません。費用をかけて残しているということは・・・・
ホンダはオフロードも走行可能なミドルアドベンチャーを検討中
新型としてトランザルプを復活させるという考えは確かに理にかなっている部分があります。
現在、アドベンチャーバイクは非常に人気があり、ホンダが最新のアフリカツインで打ち出したコンセプトが市場で大いに受け入れられていることが物語っています。
ミドルアドベンチャーモデルとして見ると、CB500XとNC750Xがありますが、どちらも舗装路(オンロード)を主としたバイクであるため、アフリカツインの弟分としては少し方向性が異なります。
新型NC750Xについてはこちらで詳しく触れています。
他にもVFR800XとVFR1200Xがありますが、同じくオンロード向きのバイクであることと、発売から年数が経過していてユーロ5の排出ガス規制に対応していないため、生産終了の流れに抗うことは難しいでしょう。
一方、ヤマハはテネレ700を発売し、BMWのF750GSやF850GS、KTMの890 アドベンチャー、アプリリアのTuareg 660(トゥアレグ)などのモデルがミドルウェイトのパラレルツイン・アドベンチャーモデルを強くアピールしている状況に対して、ホンダは比較対象となるバイクがないのが苦しい現状と言えます。
トランザルプは2021年の市場こそ輝くステージ
初代トランサルプはVツインで、1986年にXL600Vとしてデビューし、2000年にXL650Vとなり、2008年モデルでは最終的にXL700Vにアップデートされました。日本でもXL400Vが販売されていました。
新型となるトランザルプには、Vツインよりも安価で軽量、パッケージも簡単なパラレルツインエンジンが採用される可能性が高く、現在のアドベンチャーミドルウェイトで人気の高いモデルに対抗するスペックを出してくると考えられます。
発売日、詳細スペック、価格
商標権を押さえるなど、ホンダが明確に動いていることは確認ができていますが、まだ発売日、スペック、価格についてはもちろん未定です。
情報が入り次第、記事でお届けしますので楽しみにお待ち下さい。
あわせてよみたい
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
では、また次の記事で。