今年ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show (CES) で話題をさらったカナダの電動バイクスタートアップ、Damon Motorcyclesのコンセプト登場です!!
Damon HyperSportとは
Damon社のHypersportは、CESでベストイノベーション賞を受賞しただけでなく、アウディやメルセデス・ベンツといった世界の大手メーカーを退けて、自動車製品部門のトップ賞も獲得し、世界の注目の的となっています。
このHyperSport(ハイパースポート)という電動バイクは、スリムなLEDヘッドライト、3Dプリントされたエクステリアのディテール、そしてタイヤの性能の高さを備えている。
そしてブレンボのブレーキ、オーリンズのサスペンションなど、未来的なフォルムの下にはスポーツバイクに採用される高性能なパーツがのぞいています。
20kWhバッテリーによる航続距離は300km以上と予測されており、200馬力の電気駆動が提供されれば、320km/hに達します。
しかし奇妙なことに、ハイパースポートで最もフツウに感じるのはスピードだ、と言われています。
時速320kmのスピードは面白さに入らないほどの別次元スペック
3Dプリントされた外観のディテールや、スポーツバイク用のブレーキとサスペンションなどが特徴だ。
このハイパースポートを作るにあたって「オートバイ業界には安全上の問題があるにも関わらず、危険性について話をしない」とDamonのCEOのJay Giraud氏は言っています。
これは挑発ではなく、実際にオートバイ業界で抱えている課題。
具体的には、ライダーの大半は20歳代まではバイクによく乗るが、一度バイクから降りて、50歳代になって子どもたちが家を出るまでは二度と乗らないことを選んでいることが統計データからわかっています。
そう、バイクに乗りたいと思っても、バイクに乗るリスクを考えたときに、家庭を持ち、子供が大きく成長するまではバイクに乗れないでいるライダーが多いことがデータ分析から判明しているのです。
バイクは、スーパーカーと比べると非常に小さなコストで、そしてスーパーカーよりもはるかに優れた性能を発揮してくれます。更に車と比べて駐車がしやすく、他の自動車とはまったく異なる自由な体験を提供してくれます。
Damon社はバイクの安全性を高めることで、バイクに乗ることに対するリスクの認識を変えることを目指して、運転者の安全を守るように設計されています。
未来を思わせる、最新テクノロジーを採用した安全性
ほとんどの自動車のドライバー・アシストは主に前方と後方が見えるようになっていますが、ハイパースポートに搭載されているDamonのシステムは360度で脅威をスキャンするもので、最新技術の搭載された自動車と同等レベルかそれ以上になっています。
同社の開発したレーダーと背面カメラがライダーの周囲を常に監視しており、衝突に対する警報だけでなく、盲点監視機能も搭載されています。危険を検知した際にはハンドルバーの振動で緊急時にドライバーに警告します。
ウィンドスクリーン上の薄いLEDストリップはまるで映画のワンシーンのように、ライダーの視界に警告を表示し、リアビューカメラはライダーが頭を動かさずに後方を確認することを可能にする。
例えば交差点で車が後ろから衝突しそうになったり、自転車の前を左折しそうになったりしたときに、ライダーの認識を高めて対応できるように設計されている。
これらの機能を有しつつもセンサーのデータはネットワークを通じてDamonに提供するように設計されており、集めたデータから学習してソフトウェアをアップデートできるようになっています。
このバイクは、ライダーを評価するアプリにリンクすることもでき、実際のフィードバックでスキルを磨くよう促すこともできます。
この機能は、最速のラップタイムを探しているレーシングドライバーが記録して使用するテレメトリに似ています。
データが集まれば集まるほどにハイパースポートの安全性能は増していき、より危険を回避して安全に走行することができるようになっていきます。リスクが減れば育児世代であってもバイクに乗ろうという気持ちは高くなることは間違いありません。
こういった仕組みがすべてのバイクに搭載できるような時代になるのが待ち遠しいですね。もっと楽しく、もっと安全に多くの人がバイクに乗って出かけられる未来、ワクワクします!
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では、また次の記事で。