インフルエンザが猛威を奮って来ました。みなさま予防対策は手を打っていますか?世間一般では次のような対策をしておくべきだと言われていますね。
- インフルエンザ予防接種
- 外出時のマスク
- 手洗い・うがいの徹底
- 身体の冷え対策
- 極端に疲れないよう多めの睡眠時間
特に、子供が小さい家では、誰か1人がインフルエンザになると悲惨です。育児世代の病気対応について記事を書いてみます。
育児のことは、子供が大きくなると喉元過ぎればだよねと言われるように、あっという間に過去の出来事になり、しかも大変だったことが美化された記憶になってしまう傾向があります。
大変だったときの事を書き記し、次の育児世代のどなたかの役に立てばいいなという思いと、私自身が皆さまのアクセスによって忘れないでいられることを目的としております。
- 隔離専門の要員の不在は家族の幸福度に関わる。夫婦で強力が必要
- まずはやらなければならないことのリスト化と必要な時間の洗い出し
- 会社に出勤するか休むか、究極の選択にせず在宅テレワークを選ぶ
- 辛い育児期間はお互い様。企業側にとっても半日でも労働力が得られることにメリットあり
隔離専門の要員の不在は家族の幸福度に関わる。夫婦で強力が必要
育児中、子供がインフルエンザにかかると何故大変かというと、インフルエンザにかかった子供に対して専任の隔離担当が必要になるからです。
夫婦どちらかが子供の専任隔離担当として別の部屋で生活をしようと思うと、隔離以外の、その他の家事をする人がもう1人が担う必要があります。当然と言えば当然ですが、本当にできていますか?
家の中の片付けや掃除、衣類の洗濯に、ゴミ処理、ワイシャツのアイロンに食器の片付け、買い出しなど隔離している間にもやらねばならない家事は目白押しです。
全ての家事を夫婦どちらか(特に妻)に任せて、負担が偏ってしまったりしていないでしょうか。
子供がぐっすり眠ることができれば、その間に多少の家事をすることは出来なくはないのですが、子供が寝たら布団を抜け出して家事をしようという思いは何故か子供に見透かされてしまいます。
早く抜け出したいなと思えば思うほどに子供は眠ってくれず、親は予定していた家事が進まないのでイライラが募っていきます。最後には子供は悪くないのに怒りがこみ上げてきて「寝なさい!」と理不尽に怒ってしまう、そんな経験はないでしょうか。
子供だって本当は眠りたいし、少し元気になれば短時間ながら遊んだりTVを見たり本を読んだりとしたいのです。そんな状態の時に親が見守りと家事を並列でこなすマルチタスクは無理があります。
子供が2人以上の場合は更にレベルの高い対応が求められます。隔離している間はもう1人(もしくはそれ以上)の子供の世話や勉強を見てあげる必要があります。
親自身ならなんとか、自分のことは後日フォローする計画をたてることが出来ますが子供はそうはいきません。保育所・幼稚園などに行く場合は着替えないといけないし、ご飯も食べさせないといけないし、送迎含めて諸々の対応が必要です。
どう考えても1人で対応しきれません。インフルエンザにかかった子供の濃厚接触者たる1人の親が残りの子供と濃厚接触してしまうと家庭内で感染し合い、被害が広がるリスクがあります。こうなると家庭内パンデミックです。
そうならないように、夫婦で協力して苦難を乗り越える時だと言えます。
じゃあ、仕事もあるし忙しいのに、どうやって協力したらいいんだろう?なのですが、どうやって乗り切るかを考えていきましょう。
まずはやらなければならないことのリスト化と必要な時間の洗い出し
子供がインフルエンザで大変な時ですから、仕事を休めるなら有給休暇を使うのがベストであるのが大前提です。
それでも、当日すぐ仕事を休むことを決められない場合も多いと思います。会議とか顧客先への訪問があると簡単に休む決断をするわけにはいきません。
ここで考えたいのが、家で必要なのはどんな時だっけ?何ができたらいいんだっけ?ということです。
先程書いた家事がやらなければならないタスクだとしたらどれぐらいの時間と手間が必要なのかを考えてみることができます。以下の10点が必須のタスクだと仮定して考えてみます。
- 家の中の片付けや掃除
- 衣類の洗濯
- ゴミ処理
- ワイシャツのアイロン
- 食器の片付け
- 買い出し
- 子供の世話
- 勉強を見てあげる
- 保育所・幼稚園などの着替え、送迎
- ご飯
ざっと書き出しただけでも多いですね・・・。これはもう休んだほうが良い気がしてきます。が、それでも休めない場合はどうしたら良いのかを深堀りして考えてみます。
- 家の中の片付けや掃除 → 30分から1時間
- 衣類の洗濯 → 15分
- ゴミ処理 → 15分
- ワイシャツのアイロン → 1時間
- 食器の片付け → 10分(食洗機にアウトソース)
- 買い出し → 1時間
- 子供の世話 →夕方以降寝るまで
- 勉強を見てあげる →夕方以降寝るまで
- 保育所・幼稚園などの着替え、送迎 →夕方
- ご飯 →昼・夕方以降
概ね、必要な時間を整理することができました。どう見ても1日家にいないと回らないのは事実であることの再確認となりました。出社している場合ではありません。
特に、7、8、9、10はコントロール不可能です。ワーキングマザーの皆さんが時短などで毎日一定の時刻になると仕事を無理にでも切り上げて帰らねばならない理由はここにあると言っても過言ではないでしょう。
夕方以降、子供が寝るまでの間というのは家に居なければ生活が成立しませんので、遅くても17時か18時以降、21時ぐらいまでは家事専属が最低条件です。
そんな状態ではありますが、外せない社内打合せや顧客訪問の予定がある場合はどうすればよいかをもう少し深堀りしていきます。
会社に出勤するか休むか、究極の選択にせず在宅テレワークを選ぶ
夫婦二人で協力して、どちらかが隔離担当となり、もう1人が家事を担当するということを考えてきましたが、上記の1~10のタスクを思うと、家事だけでもとてつもない作業です。仕事をしている場合ではないようにしか見えません。
が、それでもやらければならない場合にどうするかを考えてみます。1~6は日中に必ずやりきらねばなりません。会社に出勤できるかと言われると難しい。
かといって休むかというと、仕事の調整が難しい点がある。ではどうするか、なんですが、例えばこういう手はどうでしょう。
1~6を順にやっていくと4時間ほど必要になります。朝7時か8時から午前いっぱいはかかることを念頭に、1~6を午前中にやりきってしまい、13時~17時の4時間(半日分)は在宅でテレワークをする。社内打合せはWEB会議(Skype、Teamsなど)、顧客の打合せも誰かに訪問してもらい、WEB会議(同、SkypeやTeams)で参加する。事務処理はクラウドストレージを使って社内と資料共有しながら実施する。
これであれば仕事を休まなくても半日でそれなりの業務対応が可能になります。
また、上記は午前中に1~6のタスクを詰め込んでいますが、午前にも午後にもWEB会議が入るような場合には、合間を縫って家事タスクをこなしていくことで、同じように半日分の仕事をすすめることが出来ます。
そうやってなんとか数日間を夫婦で協力して凌ぐことで、また平和な日々が訪れるようになってきます。育児世代の辛いところではありますが、絶対にやらなければならないことの洗い出しと、それぞれのやらなければならないことに必要な時間を確認し、スケジュールを組み立てることにエネルギーを使って、なんとか仕事と家庭の両立を目指すことができるのではないかと考えてみていただけると幸いです。
日に日に少しずつ、子どもたちは強くなっていきますので、仕事への比率を上げすぎないようにコントロールしながら進んでいきましょう。
もちろん、普段から在宅テレワークで仕事をしてみる訓練をしておかないと、ある日突然実施しても仕事は回りませんので、常々、訓練をしておくようには心がけてみてはいかがでしょうか。
私の所属先では働き方改革を推進している企業なので、その風潮や制度を活用して私は何もなくても水曜日はテレワークの日として、極力、自宅でデキる仕事の予定しか入れないようにして訓練するようにしています。
今では自宅のリビングでノイズキャンセリングイヤホンを付けてWEB会議をすることにもすっかり慣れました。オフィスよりもむしろ静かで集中できるぐらいです。
ここまで、子供がインフルエンザで大変な中でいかに仕事をするかを書いてきましたが、最初に述べた通り、仕事の調整がついて休めるようであれば躊躇わずに休暇申請を出して休むことが大前提です。
また、隔離担当を担うことになった場合は、何かをしようとせず諦めることが肝心。完全防備を整えたら子供と一緒に眠ってしまうのが良いです。子供も自分も眠って体力を回復させましょう。
辛い育児期間はお互い様。企業側にとっても半日でも労働力が得られることにメリットあり
テレワークの仕組み・フレックスタイム制度がなければ、そもそも休むしかありません。子供がインフルエンザともなれば平日5日全部潰れることは覚悟しなければならないです。
しかし、テレワークの仕組みがあれば企業側としても5日間、労働力と知恵を、5日間フルで活用できないかもしれないけれど0.5日×5だとしても2.5人日分得られると考えることができます。
育児で家庭に比重を置かねばならない期間は皆お互い様です。相手を思いやり、その期間を皆で創意工夫して支え会えるような文化を作っていきましょう!
周囲にインフルエンザ罹患の話が増えて来ましたので、子供がインフルエンザにかかってしまった場合にどうしたらいいかを予め考えておくためのきっかけとして書かせていただきました。
お役に立てば幸いです。もし参考になったよ、と思っていただけたらtwitter、FacebookなどSNSでシェアしていただけますとモチベーションに繋がります。よろしくお願いいたします。
ではまた次の記事で!