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育児まっただ中のSEパスコーが経験したIT・子育てについての経験をお届けするブログ。趣味であるバイクにあまり乗れないことから、欲しい物のレビューを書くことで楽しんでいる。バイク関連がメインコンテンツになりつつあります。

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所有者が不在になってしまったTeamsのチャネルを救う方法

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Teamsでプライベートチャネルを運用している中で、所有者が退職や会社出向の異動などによって不在になってしまう場合があります。

プライベートチャネルでは、所有者が不在になると以後のメンバー追加ができなくなるなど運用に支障がでてしまいます。

今回の記事を見て、所有者不在の状況を回避したり、事前の対策ができるようになっていただければ幸いです。

チームを作成した所有者が退職でアカウント削除されたケースを再現

今回は、後に退職する所有者を「後出 昨女(あとでさくじょ)さん」として操作していきます。

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後に退職してアカウント削除となる、チャネル所有者の後出削除さん

 

 

後出 昨女さんが所有者となってチームを作り、プライベートチャネルの環境を作ります。

メンバーとしてスズキさん1名が所属させることにします。

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プライベートチャネル。後に退職する所有者とメンバーが参加しています。

 

 

チームやチャネルの作り方については、こちらの記事で紹介しています。

www.pastel-software.work

 

チーム内に、プロジェクト管理というプライベートチャネルを作成します。

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所有者が不在になってしまうプライベートチーム

 

 

メンバーはスズキさんです。

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所有者は1人、ここがネックとなる。

 

 

所有者である後出昨女さんと、メンバーであるスズキさんがチャネル上でやりとりしています。

スケジュールなどの資料も格納されている状況で、Teamsの活用が進んでいきます。

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プライベートチーム内で所有者とメンバーがコミュニケーションを行う

 

 

チャネル所有者のアカウントが削除される

ここで、所有者である後出昨女さんが退職することになってしまいます。

Microsoft365管理センター上で、アカウントも削除されます。

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Microsoft365管理センター上で、退職者のアカウントを削除する

 

 

アカウント削除時にはこのような確認画面が表示されます。

今回は詳細には触れず、このまま削除を行います。

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Microsoft365管理センター上でユーザー削除を行う。

 

チャネルの所有者である後出昨女さんのアカウントが削除されました。

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Microsoft365管理センターでユーザー削除を行うと、30日経過後に完全削除となってしまう。

 

 

 

アカウントが削除されると、チャネルへのメンバー追加手段がなくなる

アカウントが削除されると、チャネル内でメンションしようとしてもできません。

退職にあたり、既にアカウントが削除されているのですから当然です。

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アカウントが削除されると、チャネル内でメンションをしても出てきません。

 

 

余談ですが、チャネル内に存在する、所有者の後出昨女さんが格納したファイルについては、所有者のアカウントが削除された後も継続して利用することが可能です。

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チャネル内に存在する、所有者の後出削除さんが格納したファイルについては、所有者のアカウントが削除された後も継続して利用することが可能

 

 

クリックすると、Excelは正しく開けます。

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削除されたアカウントが作成したファイルは、アカウントの削除後も使う事が可能

 

 

ここで、後出さんの後任になる、山田さんというユーザーをプロジェクト管理チャネルに参加してもらいたいとします。

スズキさんがメンバーの追加を行おうとしましたが出てきません。

そもそも、チームに山田さんが入っていないとプライベートチームに参加させることができないためです。

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退職した所有者の後任をチャネルの管理者に追加しようとしても出てこない。まずはチームに入ってもらうところから。

 

 

「チームを管理」を開いてみると、所有者が(0)となってしまっています。

所有者不在のチームになっており、メンバーのスズキさん1名しかいません。

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後任となる所有者を、まずはチームに参加してもらう

 

 

とにかく、所有者だった後出さんの後任、山田さんに入ってもらうしかありません。

山田さんチームに招待します。

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所有者不在のチームに、後任となるユーザーを追加する

 

 

しかし、このユーザー(山田さん)への招待は届くことがありません。

なぜならば、プライベート設定されているチームにおいて、所有者以外のユーザーは自由にメンバーを追加できないからです。

メンバーは所有者に対して、メンバーの追加リクエストというものを送ることが出来ます。

上記の「リクエストの送信」は、チームの所有者であった後出さんにメール/Teams通知で送られているのですが、既にユーザーが削除されている場合はここで手詰まりとなってしまうのです。

 

所有者はメンバーの追加ができますが、メンバーがメンバーとゲストを自分の操作だけで追加することができないという権限の仕様になっているためです。

この場合、Microsoft365の管理者に連絡して、管理者用の画面でチャネルに所有者の追加をしてもらうことになります。

 

Office365管理者アカウントであれば、管理画面から救済操作が可能

プライベートチームの所有者が退職などによって不在になった場合の救出方法を行います。

まず、Microsoft365の管理画面を開きます。

Admin.Office.comにサインインし、「すべてを表示」をクリックします。

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Microsoft365管理センターで、所有者不在のチャネルに新所有者を設定する

 

 

次にTeamsをクリックします。

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Teamsの管理画面を開く

 

 

チームの中の、「チームを管理」をクリックします。

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チームを管理から、所有者を設定する

 

 

チームの一覧の中から、所有者が不在になってしまったチームをクリックします。

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所有者不在になってしまったチャネルを選択する。

 

 

チャネルをクリックします。

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チャネルをクリックする

 

 

所有者を設定したいチャネルをクリックします。

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所有者不在となってしまったチャネルをクリックします

 

 

プロジェクト管理チームの中にいる、メンバーの誰かの右側にある「役割」をクリックして、メンバーから所有者に変更を行います。

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Microsoft365管理センターからであれば、メンバーを昇格させて所有者を設定することが可能。

 

 

表示が「所有者」と「メンバー」ではありませんが、所有=所有者、パネル=メンバーとなります。

#ここはいずれ修正されていくでしょう。

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所有者を設定する。

 

 

メンバーを所有者に変更すると、画面上部に所有者に変更された旨のメッセージが表示されます。

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メンバーを所有者に昇格させるとメッセージが表示される。

 

 

管理画面上で正しく所有者が設定されてことを確認します。

 

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管理画面でも、メンバーから所有者に昇格されたことが確認できます。

 

 

その後、Teamsアプリ上でも所有者の設定ができていることを確認します。

所有者に設定されたアカウントには、変更された旨の通知が表示されます。

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Teams上で、メンバーから所有者に昇格された旨の通知が届く

 

 

プロジェクト管理チームの所有者を確認すると、スズキさんが所有者に昇格されたことが確認できます。

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Teamsで、所有者不在のチャネルに新たな所有者を設定した

 

 

後出昨女さんが残ったままになっているのは、Microsoft365上でアカウントを削除したあとも、30日間はWindowsの「ゴミ箱」のような一時領域にデータが残っているためだと考えられます。

Teams上の表示も、いずれ消えてしまいますが、気持ち悪いということであればメンバーに降格させておいても良いでしょう。

 

注意点としては、所有者を1人にしていると、異動や退職があるとこのようなことが起きてしまうため、所有者は2人以上設定しておくことを推奨します。

今回はここまでとします。

無料記事:Teams活用のノウハウ

www.pastel-software.work

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最後までおよみいただきありがとうございました。

では、また次の記事で。