先日行われた、マイクロソフトBuild 2020という開発者向けの大イベントで発表されたTeamsの今後の機能追加について、ダイジェストでご紹介します。
このBuild 2020は例年アメリカのシアトルで有償で開催されていましたが、新型コロナウイルスの影響により今年は無償でのオンライン開催となっていました。
まさにコロナ影響によりTeams大活躍中の日々ですが、今後どのようなアップデートがあるのか非常に楽しみです。
では早速まいりましょう。
Teamsをテンプレートを使ってカスタマイズが可能に
現在、新しくチームを作る際には、パブリックとプライベートの公開設定ぐらいしかできませんが、カスタマイズ可能なテンプレートを使ってチームをすばやくチームを作成することができるようになります。
イベント管理や危機対応、病棟や銀行の支店のような業界特有のテンプレートまで、さまざまなテンプレートから選ぶことができます。
各テンプレートには、あらかじめ定義されたチャネル、アプリ、ガイダンスが準備されており、管理者は新しいカスタムテンプレートを作成したり、組織内の既存のチームをテンプレート化したりすることができ、チーム構造の標準化、関連するアプリを初期表示するなどが可能になります。
各プロジェクトで使う標準構成をテンプレートとして作っておけば、とても便利になりそうですね!
Teamsのテンプレートは、今後数ヶ月のうちに使えるようになります。
数ヶ月、なので2020年8月か9月ごろでしょうか。Teamsの開発はどんどん加速しているので前倒しになるかもしれませんね。
自動化の機能強化
Teamsでチャットボットを簡単に作成・管理できるなど、Teamsとの統合もこれまで以上に簡単になります。
使いたいボットを選択して、「Teamsに追加」をクリックするだけで作ることができるようになります。
さらに便利なことに、Power Virtual Agentsはシングルサインオン(SSO)をサポートしているため、ついにTeamsを使用する際にユーザーが再認証する必要がなくなりました。
カスタムアプリや自動化されたワークフローをすばやくTeamsに追加-開発者や管理者は、「Teamsに追加」ボタンをクリックするだけで、Power AppsからカスタムアプリをTeamsに追加できるようになります。
始めるには、make.powerapps.comを開き、公開したいキャンバスアプリの横にある三点リーダー「...」をクリックし、「チームに追加」を選択すればOKです。
また、Teams用の新しいPower Automateビジネスプロセステンプレートでは、作成者は、あらかじめ作成されたテンプレートを使ってワークフローを効率化したり、独自のカスタマイズのベースとして使用することができます。
最後に、Teamsに特化した新しいトリガーとアクションにより、カスタムメッセージ拡張機能の作成、チャンネルへの@mentioningとメッセージ投稿の自動化、ボット名のカスタマイズが可能になります。
自動化・省力化についてはマイクロソフト社の意気込みを感じます。非常に盛りだくさんになっています。
機能の実装予定日
(2020.5.20時点として)近日公開予定とされています。
Power BIの分析結果をTeamsにかんたんに連携可能
Power BI レポートを Teams で共有-Power BI ユーザーは、新しい「Share to Teams」ボタンを使って、レポートやレポート内の特定のチャートを Teams で共有できるようになりました。
送信者は、レポート内の特定のチャートに受信者の注意を向けることも、チーム全体に共有することもできます。開始するには、Power BI ポータルから [Teams に送信] を選択し、共有するチーム名を入力します。
会議とイベント
Teamsは企業間のバーチャルでアポをとったり、管理、実施することができるようになりました。
複数の部署や場所を管理し、候補者の面接や学生のオフィスアワーから金融相談や診察まで、あらゆることを安全に開催することができるとされています。
TeamsはHIPAAコンプライアンスをサポートし、HITRUST認証を取得しています。ヘルスケア分野だけでも、バーチャル訪問を含め、2020年4月はなんと、3,400万件以上のTeamsミーティングが行われました。
NDIに対応
多くの組織がリモートで仕事をしており、出張が記録的に少なくなっている中、Teamsでイベントを放送したり、バーチャルステージからスタジオ制作を作成したりするにはどうすればよいでしょうか。
新しいNetwork Device Interface (NDI)サポートとSkype TXの相互運用性をTeamsに導入しました。公共とプライベートの両方で、カスタマイズされた大規模な放送のための、より高度な制作オプションのセットを提供します。
NDI for Microsoft Teamsは、各参加者のビデオを個別のビデオソースに変換し、任意の制作ツールで使用できるようにすることで、Teams会議をバーチャルステージに変換します。
OBS、Wirecast、Xsplit、StreamLabsなどの制作ツールで使用できます。この機能により、プロフェッショナルなブロードキャストの開催など、他の方法で Teams ミーティングを利用することができます。
安全なリモートスケジューリング
Shiftsは、ファーストラインの労働者とそのマネージャーは、スケジュールを管理し、連絡を取り合うためにモバイルデバイスを使用することができます。
TeamsでShiftsアプリを拡張-Shiftsアプリの新機能により機能が拡張され、既存のシステムとの統合が可能になりました。
まず、Shifts の Graph API が一般的に利用できるようになったため、カスタムのワークフォース管理システムを含む他の外部ワークフォース管理ツールとの統合が可能になりました。
さらに、新しいPower Automateアクションにより、開発者はShiftsから情報を取得し、他のアプリでカスタマイズされたワークフローを作成したり、大規模なオペレーションを実行したりすることができます。
最後に、新しいトリガーとテンプレートは、マネージャーの承認が得られないシナリオでのシフト要求の自動承認を可能にするなど、さまざまな時間短縮とプロセス最適化のシナリオをサポートします。
-------
とにかくTeamsへの機能強化に対してはマイクロソフトは非常に力を入れて、多くのエンジニアのリソースを割いて対応しています。
Build2020で発表されたこと以外にも、どんどん機能追加されていきますので、便利な機能についてはこれまでのTeams記事のように、使い方も含めてご紹介をしていきます。
今更聞けない、Teamsの読み方についてはこちら
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また次の記事で。
twitterでも情報発信をしていますので、応援してください!