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育児まっただ中のSEパスコーが経験したIT・子育てについての経験をお届けするブログ。趣味であるバイクにあまり乗れないことから、欲しい物のレビューを書くことで楽しんでいる。バイク関連がメインコンテンツになりつつあります。

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売り手市場の追い風を活かして転職活動をする時に必ず考えておきたいポイント。

人生の駆け出し冒険家パスコーです。

 

突然、同僚が転職の内定GETしたことを打ち明けてきた 

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仕事中に突如打ち明けられる、同僚が転職活動で内定GET!

年度末の忙しい日だった。

ラボルームで検証をしていた私の隣にいたKが突如、転職活動をしていることと、内定GETしたことを打ち明けてきた。

社名と、待遇はこのようなものだった。

  • 残業はほとんどない超大手
  • 給与は残業ほとんどないけど維持
  • 自分の強みスキルがまさに先方で求められている
  • テレワーク環境も整っている
  • フレックスも可能、裁量労働制も選択可能
  • 通勤時間だけ2hほどと、長くなる
  • 基本転勤ナシ

と、内定メールを見せられた。

 

 

ITエンジニアは売り手市場。己の市場価値を試す価値あり。

twitterでも転職されるかたの退職エントリーを多く目にします。

成功される方の努力や能力に加えて、これまで培った経験が評価されていることは当たり前に大前提なのですが非常に売り手市場であることを感じますね。

転職活動されていますか?

今回は就職・転職について書いてみようと思います。

 

思い返すとパスコーが新卒だったのは15年ほど前のこと。

就職氷河期(今36歳~45歳ぐらいの方かな?)といわれた非常に厳しい時代でした。

表現が適切かどうかわかりませんが、むちゃくちゃ優秀な方が、なんでそこにいるの?と思うような弱小SIerでSESに従事していたり、小さなソフト会社準社員扱いで就職していることが少なからずあります。

(経営者さんはまじで大切にしたほうが良いですよ)

 

私は大学で金属の物性の研究をしていたのでIT業界のことを分かっていなかったため会社説明会をとにかく回って理解することを努めました。

100社以上の説明会に参加して、だいたい言っていることが同じだなと気付いたところがスタート地点でした。

良い業界研究になったと思います。

 

今同じように100社を回ることは出来ませんがこの売り手市場という追い風を活用したらどんなステップアップができるのだろうかと思うことがあります。

売り手市場なので、環境を変えたい、市場価値を知りたい、力を試したいと思う人にとって今は好機。

転職するかどうかはおいといて、市場価値を推し量るだけでも意味があるんじゃないかなと考えます。

仲間を失うのは辛いが、本人と家族の幸せのためなら躊躇すべからず

そんなことを、おっとりと考えていたら同僚から突如として内定通知のメールを見せられた。 

彼(44)が内定先に行くかどうかはまだ聞いていませんが先週のことなので、近日中に回答するのだろう。

 

私の思いとしてはツイートした通りで、彼自身と家族の幸せに繋がる道を選んでいただきたいなと。

なお、目下手一杯のため引き継ぎを受けるのはご容赦願いたい。

30代後半~40代は特に、子供が大きくなる過程で給与は最低でも維持したい、いや50万円ぐらいアップしたい、と思いますよね。

やりたいことができても給与ダウンだとそれだけでNGになり得る。

 

待遇、仕事内容や勤務地など様々な条件が見合って本人と家族の幸せが今より得られるならば躊躇せず選んで良いのだと私は考えている。

もちろん、職場にとっては辛いことだけれど。 

そんな私は転職活動を躊躇してしまっている1人

先般、本社にいる一番信頼できる同期が残念ながら退職してしまった(国内最大手のSIerにハンティングされた)。

その時に某大手エージェント様に勝手に面談を約束されるという奇襲を受けた。

なんて面白い人材だ。

そんな奇襲攻撃でも、同期にはなにか伝えたいことがあったんだろうと思える信頼関係があるので、エージェントさんにはお会いした。

やりたいことは朧げながらも、2時間ほどみっちり面談してもらい伝えてきた。

 

今の所、まだチャレンジできていないけれど、色んなオファーが毎週たくさん届くので、面接を受けるだけでも経験になるとは思っている。

今のキャリアが評価されるかどうかは正直なところ知りたい。

追い風なんだからチャレンジしてみろよ!

という声が聞こえる。

 

反面、追い風だからって転職ありきで考えるのはダメなんじゃないか?そういう内なる声が聞こえるような気がする。

転職ありきの想定もまた正しい

世の中では定年が60歳から70歳になろうとしているにもかかわらず超大手企業でも、時代をときめくGoogleでも、5年10年後間違いなく存在しているとは限らない。

存在していても成長し続けられるかどうかは分からない。

そういう時代であることに異論はないと思う。

 

企業は常に変化を求められているし、変化する中で事業をたたむこともあるだろう。 

該当する事業に関わっている人々ごと売却されることもあるだろうし、リストラという名目で早期退職に手を挙げなきゃいけなくなることもあるだろう。

それが当たり前という想定がちょうどいい気がする。

だから、転職ありきという考え方も正し側面があると思う。

定年までの年数を10で割ると転職回数

今パスコーは1981年生まれの3X歳。

70歳まで生活のために働きたくない。

57歳には遅くても退職したい。

57歳というのは次女(2)が大学を出る頃だ。

学費を払い切るまでは生活のために働くことを受け入れる決意はしている。

 

後20年だから、57歳で引退すると想定すると生活のために働くことが概ね、あと20年働くことになる。

私の所属先の3Qの決算は順調な数字を報告しており株価が上がると思ったら、思惑で下がったりしているようだ。

それでもやはり20年後まで所属している会社が続くかどうかはわからない。

いや、どの会社に居ても10年は続かないと考えることにしている。

 

そうすると、これから20年(57歳で引退させて。)、1回、2回、3回ぐらいはは当たり前に次のステージへ移っていかなければ生き抜くことができないということになる。

そんな前提で市場から求められる能力開発をし続けることが必要になると考えている。

 

読者様も、定年までの年数を10で割ってみてください。

1回2回3回、若い方だと4回という数字が出ます。

それぐらいの回数、転職することも可能性があるんじゃないかと思う。

というか、沈む船に乗り続けることを選ばなければそういうことを想定しておいたほうが良いとさえ思います。

常に市場から求められる準備こそ必要。

どういうキャリアを描くのか。

どの能力が市場から求められているのか。

どのように今後、能力開発していき、世に貢献していくか。

同僚の内定メールを発端に、そんなことを考えています。

 

今の環境であと20年、働くかもしれないけれどいつでも次へ行けるだけの能力と価値が出せる準備をしておきたいですね。

私は、まだぼんやりとだけど、これまで培った経験と高めてきた能力を活かして人の生命や健康・生活の質を高めることに貢献したいなと思っています。

広い意味で。(医療法人に転職したいという意味ではない。)

 

身の回りで誰かが転職すると、雪崩が起きる

そんな転職の話をしていたら、立て続けに前職の先輩から転職活動で内定の連絡があった。

俺はダーマ神殿か!

ドラゴンクエストシリーズ(ゲーム)において、レベルが20以上に達すると戦士→僧侶、など転職をすることができる場所

前職の先輩から突然、Facebookのmessengerアプリで連絡がきた。

急だけど会えないかというメッセージ。

なんとなく予想がつく、メッセージの理由 

転職活動で内定がでて、早急に返事をしたいけれど、あと一歩のところで悩んでいるのでパスコーの意見を聞きたいという相談だった。

前職から卒業する人との面談をこれまで10人以上してきている。

そういう意味では 雪崩を起こした本人なのかもしれないがそこは別に気にしていない。

出たい人は出るだけだ。

 

結婚式の招待状と同じで、人生のターニングポイントに関われるなんて光栄。

自分に出来ることなら喜んでさせてもらいたいと返事をし翌日の夜、2人で食事をしてきた。

内定を勝ち取った先輩のキャリア

43歳。偶然にも先日の同僚と同世代。

私が前職で所属していたインフラ部門に新卒から20年以上、活躍し続けている尊敬するエンジニア。

担当範囲は、ネットワーク・サーバーからPCやタブレットスマホまでの企業で使う殆どのITデバイスに関するプリセールスから要件定義、設計、構築、運用保守。

本業はルーターやスイッチなどネットワーク系なんだけど、サーバー構築はもちろんのこと、AD移行もするし、IT資産管理やMDMAWSやAzure、VDIも構築・保守できる。最近はWAFメインでやってたらしい。

必要とあらばゴリッとプログラム書いてしまう。

 

10年以上前、当時.NetFramework2.0から3.0に切り替わりつつあった時代にC#でFAXによる受発注業務の自動化プログラムを開発していたのが印象的だ。

ソフトにもハードにもネットワークにも長けた貴重な人材。

私にとってはバイク仲間でもあり、RZ250でInazuma400の私を色んなところへツーリングへ連れて行ってくれた。

日本のベネチアと呼ばれる京都は日本海側の伊根の舟屋から出石蕎麦を無限に食べるツーリングが年に1度の恒例行事だった。

 

前日一緒に終電まで働いているのに朝6時出発の弾丸ツーリング。

昼過ぎに出石蕎麦を食べて温泉に入った後、限界を迎えて2人で寝落ちした後、目が覚めたら夕方になっていて焦ったのはいい思い出だ。

先輩が1部上場のSIerからの転職を考えた理由

少し話がそれた。もとに戻そう。

その先輩の状況はこういうものだった。 

  • 某国内最大手のSIerから内定をもらった
  • 上記に転職すると半年、研修とOJTで単身赴任
  • 子供が春から小学校。入学式は行きたいし長期の単身赴任は嬉しくない。
  • 他にも数社受けている。年収だけならSIerを上回る提示もある。
  • 社内SEも興味あるが年収かなり下がることが多いと感じている
  • 生活水準は下げたくない。
  • 今の会社に残る選択肢もまだある。
  • 今の会社はSaaS注力中でインフラ部隊は縮小気味
  • 残るならSaaSのことにシフトしていく必要がある
  • インフラの仕事に誇りを持っている
  • 今のマネジメントも悪くないが、顧客に近いところに居たい
  • 要件定義より上流に多く関わりたい。
  • 育児に関わる時間を増やしたい。
  • 一応、転職会議、Vorkers、カイシャの評判などは見た

こういった中で、SaaSにシフトするのではなく大阪でインフラの提案やコンサルティングに携わりたい。

インフラの仕事をこれからも続けたい。

更に年収も上げていきたいという話だった。

 

内定を出してくれた企業からのオファー内容や待遇まで開示の上で、パスコーの今の環境と比較した上でどう思う?どう考える?と意見を求めてくれた場でした。

人生のターニングポイントに意見を求めてくれて嬉しく思うことを伝えた上で、自分が転職活動をしたときに考えたことを踏まえ、次のように私の意見を述べさせてもらった。

パスコーが先輩に転職について伝えたことまとめ

私自身が転職活動をする時に軸にした考え方。

・転職で絶対に得たいこと、譲れないことは何?

・得られなくても良しとできるのは何?

究極はこの2点だと思っていると先輩に伝えた。

先輩は既にパスコーと会う前から頭の中に答えは出ていて、同じ境遇から転職した経験者に最後の一押しをしてほしかったのかもしれない。

言うようになったなー、といい笑顔で返してくれた。

数日後、先輩から決意のメッセージが送られてきた

" 次の会社に行くことにした。 "

私はこう返した。

" 先輩が決めたことなので、最良の選択だと思います。お祝いの乾杯させてください。"

 

先日も書いた通り、最近のパスコーは転職に前向きな考え方を持てるようになった。

区切りの年齢までの残念数÷10ぐらいの回数は転職をすることが、当たり前に思えてきたからだ。 

こうして、国内最大手SIerに行くことを先輩は決断した。

上司にもすぐ伝え、3月の後半ぐらいは有給消化に入る予定だという。

企業は人材の確保を急いでいる(あと、資格大事)

話の中で知ったことだが書類選考を通過してから3度の面接を終えて内定が出るまでたった2週間。

2度めの面接で既に条件が合えば内定と言われたらしい。

待遇も良いし労働環境ももちろんホワイト。

先輩から1つアドバイスもらったのは、資格をとっていたら後XX万円は上の条件で内定を出せたと最終面接で言われたそうだ。

(まじか!)

資格はやはり、客観的な証明として有効だ。

業務に生かせるものであれば特に、取っておいて損はない。

売り手市場だけど、誰にとっても追い風ではない

同僚、先輩と立て続けに転職の内定が出たという話から売り手市場だなーと感じることはあるものの、誰でも良い条件で転職できるとは思ってはいけない。

2人のエンジニアはパスコーから見て、並レベルではない。

同僚は某エンタープライズ向けプロダクトのスペシャリスト。

直近でも情シス子会社を持つ大手企業に対して、そのプロダクトの活用が進まないことについてコンサルティングと利活用を踏まえた再構築を忙しく担当している。

社内で彼を上回る人はいないしプロダクトのメーカーの中でも名前を出せば専任が対応してくれるような人。

先輩はハードとソフト、ネットワークに広い見識と技術、20年以上の経験がある。

必要あれば自分で調べて開発する行動力と柔軟さも持つ。

そしてプリセールスもこなせる。

 

2人共に特徴があり、他と比べても抜きん出ているからこそ内定を獲得したんだと思う。売り手市場の追い風はあっただろうけど。

現在、ブラックな環境で待遇もa$!G!hTA#$%|&"(自粛)であれば売り手市場を武器に転職活動をすれば改善のチャンスが得られるように感じることが多い。

考えを整理して、自分の脳がGOサインを出すなら追い風を利用してチャレンジしない手はないと思う。

けれど、世間一般からみてもそれなりに良い環境・待遇の中で、更に上を目指すならば他と比較しても認めてもらえる光るものを持っている必要があるだろうと思う。

そんなものが自分にあるか、スキルと業務経験を棚卸しして、何を武器にこれから生き抜くか考えることが必要になるだろう。

dropboxに代表されるようなクラウドのメモに書き出して、定期的にアップデートしていくのが良いとtwitterのタイムラインに流れていた。

 今、転職活動をすると仮定したときに絶対に得たいこと、譲れないことってなんだっけ?

自分のスキルは、どんなところでどのように活かせるんだっけ。

活かすことで誰がどのようにハッピーになれるんだっけ? 

それらが文章および面接で語ることができれば内定はかなり高い確率で得られるだろう。

 

では。

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